女性におすすめな いびきの治し方6選!自宅でのセルフケアや治療法を解説!
目次
「パートナーにいびきがうるさいといわれ、ショックを受けています」
「女性がいびきをかくなんて、恥ずかしくて誰にも相談できない…」
いびきは男性がかくイメージですが、女性でもいびきに悩む方は数多くいらっしゃいます。
いびきの原因はさまざまです。しかし、いびきを放置すると睡眠の質が低下し、心身の不調や美容に影響を及ぼす可能性があります。深刻な病気を引き起こすリスクもあるため、これを機に、生活習慣を見直してみましょう。
本記事では、女性のいびきの治し方について、セルフケアと医療機関での治療に分けて紹介します。
女性のいびきについて
女性のいびきは、男性に比べて比較的少ないといわれています。30~35歳の男性では20%がいびきの経験があるのに対し、同年代の女性では5%にとどまるという統計もあります。
睡眠の質が低下すると、目の下にクマが現れて、見た目の面でストレスを感じさせるかもしれません。
睡眠不足で成長ホルモンの分泌が低下すると、肌のバリア機能も低下します。ニキビや吹き出物、乾燥肌の原因となるため、美容の面でもデメリットを与えています。
そのほかにも集中力低下や仕事のパフォーマンス低下、うつ病や不安障害などの精神疾患のリスクも高めるといわれているため、あなどれないのが「いびき」なのです。
参考:
・睡眠時無呼吸症候群:外科的治療|池田 勝久(順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座教授)
女性のいびきの原因
基本的にいびきの原因は、男女ともに似ています。違いをあげるとすれば、女性のいびきは、女性ホルモンが関係していることがある点です。年齢を重ねた女性は、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌量が減少します。プロゲステロンの減少は、気道の筋肉を弛緩させるため、いびきを引き起こすのです。
また、女性は男性よりも顎が小さい人が多いため、気道が狭くなりやすい骨格といえます。小顔に憧れる女性も多いですが、顎の小さいかたはいびき発生の可能性が高いのです。
女性のいびきの特徴
先述したように、女性は男性よりもいびきをかく頻度が低いという統計が出ています。また、いびきの音量も、男性より小さい傾向があります。これは、女性の方が男性よりも気道の構造が狭いためと考えられているようです。
さらに、女性は加齢とともにいびきをかく人が増加します。なぜなら、女性ホルモンの分泌が減少すると、気道の筋肉が弛緩しやすくなるからです。そのため、若い女性よりも中高年の女性の方が、いびきをかく頻度が高くなります。
【女性におすすめ】今日からできるいびきの治し方
いびきは、家族の安眠に影響を与えます。いびきがうるさくて寝付けない、すぐに目が覚めてしまうなど、周囲の人を睡眠不足にしてしまうのです。ストレスによる、人間関係の悪化も懸念されるでしょう。さらに、いびきで本人も熟睡できない可能性があります。
いびきは、生活習慣を改善するだけでも効果を感じる可能性があります。まずはセルフケアでいびき改善に取り組んでみましょう。
女性のいびきの治し方①:ダイエット
肥満体型の女性は、ダイエットに挑戦しましょう。首周りの脂肪が気道を圧迫すると、いびきをかくようになりやすくなります。BMIが25以上の場合は肥満体型に分類され、いびきをかくリスクが高くなります。
バランスの良い食事や適度な運動で、無理のない減量に挑戦しましょう。低カロリーで栄養バランスの取れた食事、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた運動がおすすめです。
無理なダイエットは、逆に健康を損なる可能性があります。リバウンドしないよう、ゆっくりと確実に体重を減らすのが重要です。
詳しい情報は、下記記事にも掲載されているのでご覧ください。
参考:
・肥満と閉塞性睡眠時無呼吸の相互作用|アベル・ロメロ・コラル(医学博士・理学修士)、ショーン・M・ケイプルズ(DO)、フランシスコ・ロペス・ヒメネス(医学博士・理学修士)、ヴィレンド・K・サマーズ(医学博士・理学博士・FCCP)
・日本胸部疾患学会雑誌 いびきについての疫学的検討|黒野 隆, 新島 眞文, 佐久間 哲也, 巽 浩一郎, 木村 弘, 国友 史雄, 巨田 康祐, 栗山 喬之
女性のいびきの治し方②:寝る前の飲酒を控える
アルコールは、いびきを悪化させる原因の一つです。アルコールは喉の筋肉を弛緩させます。すると、気道が狭くなったり、舌が気道を塞ぎやすくなったりして、いびきを引き起こします。
また、アルコールには利尿作用があり、脱水症状を起こしやすいデメリットがあります。鼻腔や喉の粘膜が乾燥して鼻詰まりを起こすと、口呼吸を促すため、いびきを悪化させるのです。
女性のいびきの治し方③:禁煙に挑戦する
喫煙はいびきの悪化だけでなく、睡眠や健康にも悪影響を及ぼしている可能性があります。喫煙は、鼻や喉の粘膜を刺激し、炎症やむくみを引き起こします。その結果、気道が狭くなり、いびきが悪化するのです。
さらに、喫煙は睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクも高めます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気です。重症化すると、命に関わることもある恐ろしい病気です。
禁煙は、いびきを改善するだけでなく、睡眠の質を向上させ、全身の健康にも良い影響を与えます。いびき以外の生活習慣病の原因でもあるので、これを機に禁煙してみてはいかがでしょうか。
女性のいびきの治し方④:ストレスを溜めない
疲れやストレスはいびきを引き起こします。ストレスを感じると、交感神経が優位になり、身体が緊張状態になり、気道を狭めるからです。また、ストレスは睡眠の質を低下させる要因でもあります。
適度な運動でストレスを解消しましょう。運動には、筋力アップやダイエットなどの効果もありますよね。自分に合ったストレス発散方法を見つけてくださいね。
多忙な現代ですが、充分な睡眠時間の確保も大切です。
女性のいびきの治し方⑤:枕を変える
質の高い睡眠をとるためには、枕の高さは非常に重要性です。自分に合っていない枕で寝ると、首や肩に負担がかかり、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)、肩こり、頭痛などの原因となります。
自分に合った枕を選ぶポイントは以下の通りです。
- 自分の体形に合ったものを選ぶ
- 寝姿勢に合った高さを選ぶ
- 硬さや素材にこだわる
- 定期的に買い替える
自分の体型や寝姿勢に合った枕を選びましょう。基本的には、首の傾斜や肩幅に合った枕が呼吸しやすくなります。
仰向けで寝る場合は、首筋とマットレスの間に隙間ができない高さの枕を選びましょう。横向きで寝る場合は、肩幅と同じ高さの枕がおすすめです。
また、首や肩の負担を軽減するためには、適度な硬さが求められます。柔らかすぎる枕は首や肩を支えきれず、硬すぎる枕は首や肩に負担がかかるからです。通気性や吸湿性が良い素材の枕を選びましょう。羽毛や羊毛、低反発素材などがおすすめです。枕は消耗品なので、定期的な交換も忘れずに。
女性のいびきの治し方⑥:いびき対策・防止グッズを取り入れる
ドラッグストアや生活雑貨店では、いびき防止グッズが手に入ります。
たとえば、以下のようないびきグッズが見つかるでしょう。
- 鼻腔拡張テープ
- 口閉じテープ
- いびき防止マウスピース
鼻腔拡張テープとは、鼻の穴を広げて、鼻呼吸を促進するテープです。鼻から空気が通りやすくなるため、いびきの発生を防げます。
口閉じテープは、寝ている間に口が開かないよう、唇に対して垂直に貼るテープです。口呼吸を防いで、鼻呼吸を促します。
そのほか、いびき防止用のマウスピースや枕なども活用して、いびきを防ぎましょう。
いびきのセルフケアで改善が見られない場合
紹介したいびき対策を試しても、まったく改善が見られない場合は、医療機関の受診がおすすめです。女性のいびき治療で、おもなものを4つご紹介します。
女性のいびき治療①:マウスピース
マウスピース療法は、軽度~中等度のいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療に有効な治療法です。マウスピースを装着して下顎を前方に出し、気道を広げることで、いびきを軽減します。
マウスピース療法のメリットは、以下の通りです。
- 手術に抵抗がある場合に検討できる
- 比較的簡単に始められる
- 副作用が少ない
しかし、デメリットもあります。
- 装着に慣れるまで時間がかかる場合がある
- マウスピースが破損したり変形したりする場合がある
- すべての人に効果があるわけではない
マウスピース療法は、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として有効な治療法ですが、すべての人に効果があるわけではありません。
女性のいびき治療②:CPAP(シーパップ)療法
CPAP(シーパップ)療法は、睡眠中に鼻や口にマスクを装着し、気道に圧力をかけて気道を開通させる治療法です。軽度~重度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)に広く適用されています。
CPAP(シーパップ)療法のメリットは、以下の通りです。
- 効果が高い
- 比較的簡単に始められる
- 副作用が少ない
しかし、装着に慣れるまで時間がかかる点、マスクやチューブに違和感を抱く点、手入れや管理が面倒な点などがデメリットです。
下記記事では、CPAP(シーパップ)療法による治療をより解説していますので、チェックしてみてください。
女性のいびき治療③:外科手術
重度のいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療として外科治療が選択される場合があります。代表的な外科手術は、喉の軟口蓋や咽頭の一部を切除する「口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)」や、扁桃腺を切除する「口蓋扁桃摘出術」などです。
CPAP(シーパップ)療法などの他の治療法で効果が得られない場合に、根本的な解決が期待できます。
ただし、全身麻酔のリスク、激しい痛みや術後のケア、入院の手間などのデメリットを受け入れなくてはいけません。
女性のいびき治療④:いびきレーザー治療
いびきレーザー治療とは、いびきの原因となっている口蓋垂から軟口蓋の一部をレーザーで切除する治療法です。気道を広げて喉の粘膜の震えを抑え、いびきを防止します。メスを使わず、レーザーでアプローチするため、痛みや出血が少ない点がメリットです。しかし、まったく痛みがないわけではありません。多少の痛みや熱を感じたり、多少腫れたりする可能性があります。
いびきメディカルクリニックでは、従来のいびきレーザー治療よりも、さらに深達性の高いいびきレーザー治療「パルスサーミア」を提供しています。表面をそれほど焼かなくても深部を活性化できるため、痛みが少なく、高い効果が期待できます。ダウンタイムもなく、入院も必要ありません。育児や介護、仕事に影響を出さずに治療できるおすすめのいびき治療法です。
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女性のいびきを治療してコンプレックスを解消しよう
いびきをかくのは男性のイメージが強いため、いびきをかく女性は恥ずかしいとコンプレックスに感じる傾向があります。しかしいびきは睡眠の質を低下させ、日中の倦怠感や頭痛、集中力の低下などの問題を引き起こす可能性があるため、受診が恥ずかしいからといって放置するのは危険です。
女性の場合は、ホルモンバランスの影響を受けやすく、年齢を重ねるにつれていびきをかきやすい傾向があります。セルフケアで改善できる場合もありますが、効果がない場合や悪化する場合は、医療機関の受診をおすすめします。
いびきメディカルクリニックは、いびき治療に特化した医療機関です。経験豊富な医師が、丁寧な診察とカウンセリングをおこない、一人ひとりに最適な治療法を提案します。
いびきが気になって友人やパートナーとの旅行をためらっていた方、年々大きくなるいびきから解放されたい方は、ぜひ当院にご相談ください。
よくある質問
マウスピースやCPAP(シーパップ)療法、外科的手術、いびきレーザー治療などがおもな治療法です。