CPAP(シーパップ)で痩せるのは本当?太る場合もあるの?正しい効果を徹底解説!

いびきの治療・治し方
2024.09.14
CPAP(シーパップ)で痩せるのは本当?太る場合もあるの?正しい効果を徹底解説!

自分の肥満体型やいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)を改善したい方も多いのではないでしょうか。また、体形や症状を改善するのに「CPAP(シーパップ)療法」が効果的だと聞いて気になっている人もいるでしょう。

この記事では、CPAP(シーパップ)療法に痩せる効果があるのか、また痩せるために始められる対策をわかりやすく解説しています。CPAP(シーパップ)療法に関する正しい効果を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

CPAP(シーパップ)療法の治療を受けると痩せるって本当なの?

CPAP(シーパップ)療法の治療を受けると痩せるって本当なの?

今までCPAP(シーパップ)療法を受けることでいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)が改善されて痩せると考えられてきましたが、京都大学より、CPAP(シーパップ)療法が終わった後は逆に体重が増えやすくなるという研究結果が発表されました。

なぜCPAP(シーパップ)療法後に太りやすくなってしまうのか、本記事ではメカニズムや対策についてわかりやすく解説しています。

またCPAP(シーパップ)療法が何なのかわからないという方は、以下の記事をチェックしてみてください。CPAP(シーパップ)療法の概要やメリットなどを解説しています。

参考:
睡眠時無呼吸を治療するとなぜ体重が増えるのか -基礎代謝の変化と食生活の重要性- | 京都大学

CPAP(シーパップ)療法で痩せずに太ってしまう人の特徴

CPAP(シーパップ)療法で痩せずに太ってしまう人の特徴

京都大学の研究で新たに判明したのが、多くの人たちがCPAP(シーパップ)療法後に太りやすい傾向があるということです。なぜ痩せずに太ってしまうのか、具体的な特徴を2つ整理しました。

太る人の特徴①CPAP(シーパップ)療法中は基礎代謝が下がる場合も

京都大学の研究によると、CPAP(シーパップ)療法中に基礎代謝が5%低下する人が多いことが判明しています。

CPAP 前後での基礎代謝量・身体活動量・摂取カロリーの変化

出典:
睡眠時無呼吸を治療するとなぜ体重が増えるのか -基礎代謝の変化と食生活の重要性- CPAP 前後での基礎代謝量・身体活動量・摂取カロリーの変化 | 京都大学

上グラフは、CPAP(シーパップ)療法を3ヶ月受けた方の基礎代謝や身体活動量、総カロリー摂取量を示すデータです。通常時と比べてCPAP(シーパップ)療法を3ヶ月利用した人のほうが基礎代謝や身体活動量が減り、逆に総カロリー摂取量が増加しているとわかります。

CPAP(シーパップ)療法中の効果でいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)が一時的に改善されますが、治療を受ける期間が長くなるとその分だけ基礎代謝が低下する人も出てくるようです。

特にCPAP(シーパップ)療法を受けて3ヶ月経過した人の多くに基礎代謝の減少がみられています。代謝が悪くなったことに伴い摂取カロリーの消費量が減少し、次第に太りやすい身体に変わっていくようです。

太る人の特徴②その人の食事習慣で体重が左右される

CPAP(シーパップ)療法中に太りやすくなるのは、治療を受けた人の食生活が影響していると考えられています。

体重増加者と非増加者に見られる食行動の違い

出典:
睡眠時無呼吸を治療するとなぜ体重が増えるのか -基礎代謝の変化と食生活の重要性- 体重増加者と非増加者に見られる食行動の違い | 京都大学

京都大学の研究では、CPAP(シーパップ)療法中の食事習慣についても調査が実施されており、CPAP療法を受けて太りやすくなった人たちの多くが、食生活を改善できていない状況にあるそうです。逆に体重が増加していない人たちは、CPAP(シーパップ)療法中も食事習慣の改善に取り組んでいることが判明しています。

治療にあわせて食事習慣を改善しなければ、体重が増加しやすいことにも注意が必要です。

痩せる・太るに問わず、いびき治療が重要な理由

痩せる・太るに問わずCPAP(シーパップ)療法が重要な理由

睡眠時無呼吸症候群(SAS)にお悩みなら、痩せる・太るに問わず、いびき治療が欠かせません。

なぜ治療を受けるべきなのか、その重要性について2つの理由を解説します。

いびき治療が重要な理由①睡眠時無呼吸症候群(SAS)の改善につながる

いびきを治療すれば、現在悩んでいる睡眠時無呼吸症候群(SAS)の改善が期待できます。例えば、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症していると次のような症状に悩まされる場合があり、日常生活に悪い影響を及ぼしやすくなるのが特徴です。

 

  • 寝不足
  • 寝起きの頭痛
  • 高血圧

日中に急な眠気を感じやすくなったり、人間関係でトラブルが起きやすくなったりと、日常生活でさまざまな問題が起きやすくなります。

特に睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、糖尿病といった生活習慣病、脳卒中、心筋梗塞といった病気を発症しやすくなる原因となるため、早めにいびき治療を受けて改善することをおすすめします。

参考:
睡眠時無呼吸症候群 / SAS | e-ヘルスネット(厚生労働省)

いびき治療が重要な理由②睡眠時無呼吸症候群(SAS)を改善しないと肥満になりやすい

そもそもいびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)自体に肥満を誘発する影響があります。

まず、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症すると睡眠不足や睡眠障害といった問題に悩まされます。また睡眠不足などが続くと、食欲を増進するホルモン「グレリン」が増加するうえ、食欲を抑制するホルモン「レプチン」が減少して太りやすい身体になってしまうそうです。

食事習慣を改善しないと太りやすくなる人もいますが、そもそもいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)自体が太る原因になっている場合がありますので、早めに治療することが大切です。

参考:
睡眠と生活習慣病との深い関係 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

CPAP(シーパップ)を利用しながら健康的に痩せるコツ

CPAP(シーパップ)を利用しながら健康的に痩せるコツ

CPAP(シーパップ)療法を利用しながら体重の増加を抑えたいなら、治療中・治療後は生活習慣の改善などに取り組むことが重要です。参考として、CPAP(シーパップ)療法を利用しながら健康的に痩せるコツを紹介します。

健康的に痩せるコツ①CPAP(シーパップ)療法でいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)を改善する

まず、自力でいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)を改善できない人が取り組むべきなのが、CPAP(シーパップ)療法といった治療を受けることです。原因がわからない状態でやみくもに生活習慣の改善を行っても、期待する効果をえられない場合があります。

睡眠を専門としたクリニックに相談し、CPAP(シーパップ)療法など症状に合う最適な治療法を提案してもらったうえで、健康的に痩せることを考えていきましょう。

健康的に痩せるコツ②食生活を改める

CPAP(シーパップ)療法中の生活習慣の改善で重要なのが、食生活の見直しです。次の項目にあてはまる人は、食事量や食べ物の見直しを始めてください。

 

  • 周囲の人に比べて食事量が多い
  • 暴飲暴食をしている
  • 偏食が多い

摂取エネルギーに対する消費エネルギーが少ない場合、全身が太りやすくなります。特にいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、気道まわりに脂肪がつくことで発症しやすくなるので、摂取エネルギーを減らしたり、消化しやすい食べものに変えたりすることが重要です。

参考:
睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)について | 独立行政法人労働者健康安全機構 東京労災病院

健康的に痩せるコツ③睡眠習慣を改める

「普段から夜更かしをすることが多い」「寝る時間がバラバラだ」「睡眠時間を削って生活している」という方は、睡眠習慣を改善しましょう。

睡眠習慣が整っていない人の場合、自律神経が乱れホルモンバランスが崩れる影響で太りやすい身体になってしまいます。いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)による睡眠不足・睡眠障害を発症しやすくなる人ほど自律神経が乱れやすくなるので「毎日夜12時に寝て朝7時に起きる」というように、睡眠のリズムを整えるようにしましょう。

健康的に痩せるコツ④定期的な運動をスタートする

健康的に痩せたいなら、定期的に運動することが欠かせません。

運動には脂肪を燃焼する効果があるほか、筋肉を増やして体を引き締める効果を期待できます。日常的にできる次のような運動でダイエット効果を期待できるため、ぜひスタートしてください。

 

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 水泳

また運動をすることにより、自律神経を整える効果も期待できます。運動をルーティン化することにより、自然な眠気を感じやすくなるのが魅力です。

参考:
疾病予防および健康に対する身体活動・運動の効用と実効性に影響する要因|武庫川女子大学生活環境学部食物栄養学科 内藤 義彦

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法はほかにもたくさんあります

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法はほかにもたくさんあります

いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療はCPAP(シーパップ)療法以外にもさまざまな種類が提供されています。参考として改善効果を期待できる治療法を以下にまとめました。

治療法 概要
マウスピース療法 下あごを上あごよりも前方に出すように固定して睡眠中の気道を広げる治療法
いびきレーザー治療 レーザーを用いて口蓋垂から軟口蓋の一部の粘膜を切除したり、引き締めたりすることで根本治療を期待できる治療法
薬物療法 アレルギーに伴う症状の緩和などを期待できる治療法

また、上記のなかでもいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の根本治療を希望している方は、いびきレーザー治療をスタートするのがおすすめです。

従来いびきレーザー治療はレーザーを使って、睡眠中に気道をふさぐ原因となりやすい口蓋垂から軟口蓋の一部の粘膜を切除する治療法であり、症状の早期解決を期待できます。また近年では、軟口蓋まわりの粘膜を切除せず引き締めることで、施術中の痛みやダウンタイムのないいびきレーザー治療の利用が可能です。当院では後者のいびきレーザー治療「パルスサーミア」を導入しています。

またCPAP(シーパップ)療法だけでなく、上記でまとめたいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療は、病院で病気を発症していると診断されている場合にのみ保険が適用されます。診断を受けずに治療を始めた場合、自費での対応が必要になる場合があるので注意してください。

パルスサーミアについて詳しく知りたい方は、以下のページをチェックしてみてください。

いびきメディカルクリニックのオリジナルレーザー治療「パルスサーミア」とは

CPAP(シーパップ)療法を始めるなら同時に生活習慣の改善に取り組もう!

CPAP(シーパップ)療法を始めるなら同時に生活習慣の改善に取り組もう!

CPAP(シーパップ)療法中に自身の体型を維持したいなら、肥満を発症しないように生活習慣の改善に取り組むことが欠かせません。食生活や睡眠習慣、運動習慣を見直すことにより、太りづらい身体をつくり出せるので、ぜひ肥満対策を始めましょう。

もしCPAP(シーパップ)療法と一緒に取り組む対策がわからないとお悩みなら、いびきメディカルクリニックがおすすめです。

いびきメディカルクリニックでは、従来のいびきレーザー治療の悩みである施術中の痛み・ダウンタイムを解消できる切らないいびきレーザー治療「パルスサーミア」を提供しています。施術の痛みがほぼなくダウンタイムも発生しにくいことから、翌日に予定がある人でも気軽に治療できるのが魅力です。

また、パルスサーミアの治療だけでなく、CPAP(シーパップ)療法のご提案にも対応しています。「自分に合う治療法がわからない」「まずは専門医に相談したい」と考える方は、ぜひご相談ください。

FAQ

よくある質問

CPAP(シーパップ)を自費購入した場合の値段はいくら?

CPAP(シーパップ)は処方箋不要で購入できる?

CPAP(シーパップ)の機器は処方箋がなければ購入できません。あらかじめ睡眠専門のクリニックなどで診察を受けたうえで購入する必要があります。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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