睡眠時無呼吸症候群(SAS)は治療で完治できますか?最新のいびきレーザー治療を紹介!

「治療でいびきをかかないようにしたい」
「睡眠時無呼吸症候群を完治させたい」
いびきや無呼吸で悩んでいる方は、このように考えることもあるでしょう。実は、治療次第では睡眠時無呼吸症候群の完治を目指すことができます。それも、従来の治療法とは異なり、ストレスも少なく、しかもより短い期間で達成することも可能です。
今回は、どうすれば完治させることができるのか、その理由と最新のレーザー治療について詳しく解説していきます。これまで、いびき治療をしても効果を感じることができなかった方や、長い無呼吸治療にストレスを感じている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
睡眠時無呼吸症候群とは?【3種類ある】
まずは、睡眠時無呼吸症候群とはどのような疾患か解説していきましょう。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中にしばしば呼吸停止が起こる「無呼吸状態」を引き起こす疾患で、十分な睡眠が取れないことによって慢性的な睡眠不足を引き起こします。
そして、無呼吸状態に陥る原因によって次の3つに分類することができます。
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
- 中枢性睡眠時無呼吸症候群
- 混合性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、気道の「閉塞」が起こることによって、睡眠中の呼吸が妨げられ、慢性的な睡眠不足に陥るタイプです。睡眠時無呼吸症候群を発症する方のうち、そのほとんどがこのタイプに該当します。
気道の閉塞が起こる要因にはさまざまなものがあります。最も多いとされているのが肥満で、首周りについた脂肪が気道を圧迫し、無呼吸を引き起こします。
特に、日本人は欧米人と比べて首が短く、あごが小さい方が多いことから、少々の肥満でも首周りに脂肪がつきやすく、無呼吸を起こしやすいとされています。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群については、下記でも詳しく解説しています。
中枢性睡眠時無呼吸症候群
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性タイプのように無呼吸の原因が気道の閉塞ではなく、呼吸を制御する「脳そのもの」にあるタイプです。
通常、私たちの呼吸は脳の呼吸中枢によってコントロールされているため、意識せずとも鼻や口から空気を取り込んで呼吸が維持されています。しかし、この呼吸中枢がうまく機能しなくなると、呼吸が制御できなくなって無呼吸を起こしてしまうのです。
呼吸中枢が異常をきたす原因にはいくつもの候補がありますが、最も有力とされているのが、心不全などによる心機能の低下説です。
呼吸のコントロールを行う呼吸中枢は、血液中を流れる二酸化炭素などに反応して、呼吸の命令を出すという仕組みになっています。ところが、心臓に異常をきたして血流が悪くなると、二酸化炭素を十分に送れなくなり、呼吸中枢がうまく反応できなくなってしまうと考えられています。他にも、脳卒中などにより脳の呼吸中枢そのものがダメージを負ったケースや、腎不全に合併するケース、高地に移動したときに生じるケース、原因がわからない特発性のものなど、さまざまな要因でも発症が確認されています。
まだまだわからないことが多い中枢性睡眠時無呼吸症候群ですが、今後さらなる研究が進み、その全貌が解明されることが期待されます。
中枢性睡眠時無呼吸症候群については、下記でも詳しく解説しています。
混合性睡眠時無呼吸症候群
混合型睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性と中枢性の両方の性質を合わせ持った、非常にまれな無呼吸症候群です。多くの場合、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と同じように症状を発症し始め、治療も同様のものが行われるとされています。
参考:
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020|日本呼吸器学会
睡眠時無呼吸症候群は完治するの?
睡眠時無呼吸症候群には、閉塞性、中枢性、混合性の3タイプがありますが、治療によってそれぞれを完治させることはできるのでしょうか?
中枢性睡眠時無呼吸症候群の完治は難しい
結論として、中枢性睡眠時無呼吸症候群を完治させることは難しいとされています。
参考:
Central Sleep Apnea|Kingman P. Strohl , MD, Case School of Medicine, Case Western Reserve University
中枢性睡眠時無呼吸の原因と治療(薬物療法と生活改善)|NHK健康チャンネル
中枢性睡眠時無呼吸症候群の完治が難しい理由:原因疾患を完治させるのが難しいから
先ほど、中枢性睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因疾患で最も有力とされているのは、心不全などの心臓の機能低下だとお伝えしました。
この「心不全」、一度は皆さんも耳にしたことがあると思いますが、実は疾患の名前ではなく、全身の各臓器が求める酸素供給に心臓が追いつかず、十分な酸素を送れていない状態のことを指します。そして、高血圧や他の心疾患、肺疾患、糖尿病、膠原病など、心不全にはそれに至るさまざまな既往・病歴があり、それが最終的に心不全という形に至っています。つまり、心不全を治すということは、これらの疾患の完治が必要になるということになります。
このような理由から、中枢性睡眠時無呼吸症候群は完治させるのは非常に難しいと言われているのです。混合性タイプも完治させることは難しく、その方法の確立には至っていません。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群ならば治療次第では完治可能
これに対し、閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、治療次第では完治させることは可能とされています。
中枢性タイプは、その原因が複雑で対処が難しい点がありますが、閉塞性タイプの原因は気道の閉塞です。つまり、この「気道の閉塞」さえどうにかできれば、無呼吸の症状を抑え、完治を目指すことは難しいことではありません。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の一般的な治療法
実際、医療機関では気道の閉塞を改善することに着目し、次のような治療法が実施されています。
CPAP(シーパップ)療法
「CPAP(シーパップ):経鼻的持続陽圧呼吸療法」は、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、睡眠中の気道を開存させて無呼吸が起こらないようにする治療法です。
本治療を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが徐々に減少し、熟睡感が得られてすっきりと目覚めることができるとされています。また、治療を継続することで夜間に尿意で起きる回数が減ったり、生活習慣病に改善が見られたりするなどの報告もあります。
CPAP(シーパップ)療法についてより詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
マウスピース
マウスピースは、歯に装着して使用する歯科装具で、「スリープスプリント」と呼ばれることもあります。
これを歯にはめて就寝することで、下あごが上あごよりも前方に出た状態になり、舌が落ち込んでいびきや無呼吸が発生するのを防ぐことができます。
マウスピースの効果については下記記事で詳しく解説しています。併せてチェックしてみてください。
生活習慣の改善
上記のCPAP、もしくはマウスピース治療と併行して実施されるのが、生活習慣の改善です。
特に、CPAP(シーパップ)療法の対象となる患者は、その多くが肥満を併発しています。肥満が改善されない限り、首周りの脂肪による気道圧迫は改善されず、いつまでも無呼吸の治療には至りません。
実際、医療機関でも肥満症の患者の場合は、治療プランに生活習慣の改善が含まれることが多く、具体的には食生活の改善を中心に、運動療法や規則正しい生活を取り入れて、肥満解消を目指します。
一般的な閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療では完治は難しい
さて、ここまで閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療法について解説してきましたが、CPAPやマウスピース治療ではある程度症状を抑えることはできても、完治させるのは難しいのが現状です。その理由は、あくまでCPAPやマウスピース治療は対症療法だからです。
あくまで対症療法だから
上記でも解説したように、CPAP(シーパップ)は生活習慣の改善とセットで行われることがほとんどで、それをふまえると下記の方がより実際の形に近いと言えます。
- 1.CPAPによって無呼吸を抑えている間に肥満を解消する
- 2.最終的にはCPAPがなくても無呼吸が起きないような状態を目指す
しかし、これではCPAPが無呼吸の治療をしているとは言えないでしょう。まさに、目が悪い人がメガネをかけても、一時的に視界は良くなりますが、視力が回復しないのと同じです。
つまり、CPAPはあくまで対症療法で、一時的に無呼吸を抑えているだけと捉えることができるのです。仮に、無呼吸の原因が肥満であり、短期間に絶対に瘦せられるという自信がある方は、CPAPによる対症療法でも十分治療は可能と言えます。しかし、痩せる自信のない方や、無呼吸の原因が肥満ではない方、CPAPを装着するのが面倒臭い方、そして対症療法ではなく根本治療をしたい方には、別の治療法をおすすめします。マウスピース治療も同様に、装置を使用している間は無呼吸が抑えられますが、その間に無呼吸の原因を治療しなければ、装置を使用しなくなった途端、再び無呼吸を起こすようになります。
このように、現在医療機関で行われている治療法は、高い治療効果が認められている反面、完治させることは難しいというのが現状なのです。
パルスサーミアなら閉塞性睡眠時無呼吸症候群の完治が目指せる
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、治療のアプローチはある程度確立されてきていますが、なかなか完治させるのは難しいというのが、これまでの通説でした。
しかし、技術が進歩したことによって、本格的に無呼吸の完治を目指せる治療法が近年登場しました。
それが、最新のレーザーを使用した「パルスサーミア」です。
ただし、パルスサーミアの治療効果には個人差があり、定期的なメンテナンスは必要です。
パルスサーミアとは
パルスサーミアとは、口蓋垂や軟口蓋の一部にレーザーを照射し、粘膜の膨らみを取り除くことで、気道を広げていびきを改善するレーザー治療です。当院で行っているオリジナルの治療法で、これまで多くの方に効果を実感していただいています。
調査をしたところ、初回の治療で50%以上の方が効果を実感し、2回目の治療後の統計では80%以上の方が改善を実感されています。
従来の治療法との違い
CPAPをはじめとした従来の無呼吸治療は、効果を実感できるのに時間がかかったり、その長い期間中はCPAP装置が手放せなかったりと、不便な点も多いのが実情でした。それにより、長らく気道の閉塞にダイレクトにアプローチできる治療法が熱望されてきました。その点、パルスサーミアでは喉粘膜の広がりへ直接アプローチできるため、気道の閉塞を改善し、CPAPを頼らずに完治を目指すことができます。
そして、本治療法はレーザーを使用した治療でありながら施術による出血はゼロで、痛みもほとんどありません。また、術後に食べ物が飲み込みづらいなどのダウンタイムも数日で済むため、スムーズに日常生活に戻ることが可能です。
パルスサーミアを受けたい方はいびきメディカルクリニックへ相談を
今回は、睡眠時無呼吸症候群の解説と、完治させる方法について解説しました。
パルスサーミアは、これまでの無呼吸治療とは異なる画期的な治療法です。
長らく無呼吸に悩んでいる方や、CPAP(シーパップ)療法をしたけど効果がなかったという方に、自信を持っておすすめできる治療法です。
パルスサーミア治療についてもっと詳しく知りたい方は、当院が実施している無料カウンセリングにお越しください。治療前にスケジュールや費用、そしてお客様が不安に思われることについて、専門スタッフがしっかりとお答えいたします。
よくある質問
中枢性タイプと混合性タイプは、その性質上完治に至るのは難しいとされています。しかし、閉塞性タイプであれば治療次第では完治を目指すことは十分可能です。