寝てる時によだれが出るのはなぜ?口を開けて寝る人の特徴・原因・治す方法を解説

朝目が覚めるとまくらがよだれで濡れているとお悩みではないでしょうか。毎日のようによだれが出るため、何か対策したいと考えている人も多いはずです。
この記事では、寝てる時によだれが出る原因や治し方について解説します。また、口を開けて寝る人の特徴も紹介しているので、自身の睡眠中の状況にあてはまるのか参考にしてみてください。
目次
寝てる時によだれが出るようになったのは不健康のシグナルかも!
「夜中によだれが垂れて目が覚めてしまう」
「朝目が覚めるとまくらがぐっしょり濡れている」
など、よだれが垂れやすくなったとお悩みではないでしょうか。もしかするとそれは、不健康のシグナルかもしれません。
普段と違うことが起きるようになるのは、体調不良や病気の影響で睡眠中に口を開いてしまうのが理由かもしれません。自分の身体に何が起きているのか不安な方は、後述する原因や対策をチェックしてみてください。
こんな人は注意!口を開けて寝る人の特徴
夜中に口を開いたまま眠ってしまうと、口内の唾液が口の外側に漏れ出してしまう場合があります。まずは、なぜ口を開けたまま寝てしまうのか、その理由について見ていきましょう。
【口を開けて寝る人の特徴1】普段から口呼吸をしている
口を開けたまま眠ってしまうのは、普段から口呼吸が習慣化しているのが原因かもしれません。日常的に何気なく口呼吸をしている人などは、睡眠中も自然と口呼吸が習慣化しやすい傾向にあります。
「自分の呼吸方法にあてはまる」
「まわりの人から口呼吸を指摘されたことがある」
という方は、睡眠中によだれが垂れやすくなるので注意してください。
【口を開けて寝る人の特徴2】アレルギー性鼻炎を患っている
次のような原因でアレルギー性の鼻炎を患っている人も、鼻呼吸ができずに自然と口呼吸が習慣化しやすくなります。
- 花粉
- ハウスダスト
- 動物の毛
日中に鼻炎に悩むということは、睡眠中も同様に鼻炎になりやすい体質だということです。鼻づまりで鼻呼吸ができなくなった代わりに口呼吸をし、口を開いて眠った結果、よだれが垂れてしまう人もいるので早めに改善するように心がけましょう。
【口を開けて寝る人の特徴3】日常的に飲酒している
日常的に飲酒をし、睡眠中までアルコールが身体に残っているという人は、寝てる時に口が開いてよだれが出やすくなります。
例えば、アルコールには筋力を弛緩する効果があることから、自然と眠っている間に口が開くことも少なくありません。口内の唾液がそのまま外側に垂れ出るのはもちろん、無意識の状態であるためせき止めることもできず、朝目が覚めると枕がよだれで濡れているということがよく起こります。
【口を開けて寝る人の特徴4】生活習慣が乱れている
次のように、生活習慣が乱れているという人も、自律神経系がおかしくなり、口を開けて眠りやすくなります。
- 食生活
- 運動
- 睡眠
特に栄養バランスに偏りがある人や、運動不足が続いている人、睡眠時間がバラバラな人などは、自律神経系が乱れやすい傾向にあります。毎日同じルーティンで生活できていないこと、そしてよだれ問題に悩んでいる人は、早めの改善に取り組みましょう。
【口を開けて寝る人の特徴5】疲れている
日常的に疲れている人も、次のような理由から寝ている時に口が開いてよだれが垂れやすくなります。
- 体力的に披露している
- 精神的にストレスを溜めている
前者の場合に口が開くのは、筋力を休めるために身体中が弛緩しているためです。また、後者の場合は自律神経系が乱れる影響で、免疫力などが低下し、鼻づまりやアレルギーなどを発症しやすくなって口を開きやすくなります。
寝てる時によだれが出る原因やメカニズム
寝てる時によだれが出るのは、概ね以下の大きく5つにのメカニズムに分類できます。
【寝てる時によだれが出る原因1】鼻づまりのせいで口呼吸になってしまう
「アレルギー性鼻炎を患っている人」
「自律神経系が乱れている人」
などの場合には、鼻づまりが起きるせいで口呼吸が習慣化しやすいです。鼻づまりという原因を絶たなければ口呼吸を改善できないのはもちろん、よだれの問題も改善できません。
【寝てる時によだれが出る原因2】寝具との相性の悪く口が開きやすくなっている
寝てる時によだれが出るのは、利用している寝具との相性が悪いのが原因かもしれません。
例えば、枕やベッドが身体に合わないせいで、不自然な態勢となって口呼吸になる人がいます。また、寝具との相性が悪いせいで睡眠不足や不眠症に悩むようになり、自律神経系が乱れて前述した鼻づまりで口呼吸が起こる人もいるなど、複数の仕組みでよだれが出やすい状況がつくり出される点に注意が必要です。
【寝てる時によだれが出る原因3】単純に口呼吸が楽だと感じている
特に理由はありませんが、なんとなく鼻呼吸よりも口呼吸のほうが楽だと感じている人も、口呼吸のせいでよだれが垂れやすくなります。自身のクセや長年の呼吸習慣によって起こる問題であるため、意識づけて鼻呼吸をすることが欠かせません。
【寝てる時によだれが出る原因4】顔面麻痺などの神経症状を患っている
病気やケガの影響で、顔面麻痺などの神経症状を患っているという人も、口呼吸が習慣化しやすいです。筋肉が麻痺している状態であるため、日常的に口が開いてしまいます。閉じようと意識しても閉じることが難しいことから、病院でリハビリを受けるといった対策をしなければなりません。
参考:
顔面神経マヒに対する臨床効果|日本鍼灸良導絡医学 誌VbLllN{L3(1982111)
【寝てる時によだれが出る原因5】いびきのせいで口が開いている
人によっては日常的にいびきをかいているせいで、口が開いてよだれを垂らすという場合もあります。
いびきは、生活習慣の乱れや睡眠トラブルなどによって起こりやすい睡眠中の状態であり、喉の奥から「ガーガー」と音が鳴る喉いびきをかいている人は、特にいびきによって口が開きやすくなる点に注意しなければなりません。また、いびきが悪化して起こる睡眠時無呼吸症候群(SAS)でも口が開きやすくなります。普段からいびきをかいて眠っている人は、早めの対策が必要です。
いびきの原因や睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
よだれが出る原因を自分で調べる方法
なぜ寝てる時によだれが出てしまうのか、原因を自分でチェックしたいという人におすすめの方法を2つ紹介します。
【よだれが出る原因の調べ方1】家族などの同居人に見てもらう
家族や恋人などと同居している場合には、同居人に睡眠中の様子をヒアリングするのがおすすめです。
例えば、
「いびきをかいている時に口が開いている」
「鼻づまりで苦しそうにしている時に口が開いている」
など、原因との因果関係を聞けるかもしれません。また同居人と同じ部屋で眠っていない場合は、自分が眠っている時に一度口が開いていないかチェックしてほしいと伝えておくとよいでしょう。
【よだれが出る原因の調べ方2】睡眠アプリを利用する
一人暮らしの場合には、スマートフォンやウェアラブルデバイスにインストールできる睡眠アプリを利用するのがおすすめです。睡眠アプリを利用すれば、次のような情報をチェックできます。
- 睡眠時間(入眠時間や起床時間)
- レム睡眠やノンレム睡眠の傾向
- 寝返りの回数
- いびきの音
睡眠中の状況を細かく記録してくれるため、よだれの原因をつかむヒントが見つかるかもしれません。
睡眠アプリの仕組みや使い方については、下記記事をご覧ください。
寝てる時に出るよだれを治す方法
寝てる時に出るよだれを改善したいという人向けに、状況別の治し方をまとめました。自身の原因に合う項目をチェックして、改善に取り組んでみてください。
【寝てる時に出るよだれを治す方法1】鼻呼吸の習慣をつくる
口呼吸がクセづいているせいで口が開いている人は、鼻呼吸の習慣をつくることが大切です。
例えば、普段無意識でおこなう呼吸を常に意識することにより、少しずつ鼻呼吸の習慣をつくりだせます。時間はかかりますが最も効果的な方法ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
【寝てる時に出るよだれを治す方法2】寝る前の飲酒を控える
普段から寝る前などに飲酒をしている人は、この機会に禁酒にチャレンジしてみてください。
睡眠中に口呼吸になってしまう原因としてアルコールの摂取があるため、原因のもとを絶てば自然と口が開きにくくなります。いきなり禁酒をするのは大変ですので、最初は少しずつ飲酒量を減らすようにし、お酒を飲まずとも大丈夫な生活を矯正していくことが大切です。
【寝てる時に出るよだれを治す方法3】生活習慣の乱れを正す
生活習慣が乱れているなかで睡眠中によだれが垂れやすいという人は、次のような生活習慣の改善に力を入れましょう。
- 栄養バランスのとれた食事を1日3食摂る
- 適度な運動を心がける
- 睡眠時間(入眠時間や起床時間)を整える
生活習慣が整えば、自然と自律神経の乱れが改善し、よだれをかきにくい睡眠生活をつくりやすくなります。
【寝てる時に出るよだれを治す方法4】ストレスを発散する
日常的にストレスを抱えているせいで口が開きやすいという人は、適度なストレス発散をおこなうことが大切です。
例えば「好きなことに没頭する時間をつくる」「嫌なことから逃れる時間をつくる」など、ストレス発散の方法は複数あります。自分の趣味を見つけ、無理をしすぎない生活をつくり出してみてはいかがでしょうか。
【寝てる時に出るよだれを治す方法5】専門のクリニック へ相談する
自分で口が開く原因、よだれが垂れる原因を解決できないとお悩みなら、一度専門のクリニックに相談してみるのがおすすめです。
例えば、いびきが原因ならいびき外来、鼻づまりや鼻炎が原因なら耳鼻咽喉科、呼吸器疾患なら呼吸器内科等を受診することで、原因を早期発見できます。専門医に相談することにより、すばやく原因を究明できるので、急いで問題を解決したい方はクリニックの予約をしてみてください。
よだれの原因がいびきなら、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑おう
もし睡眠中によだれが垂れる原因がいびきだと感じている方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症していないかチェックしましょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に短時間だけ呼吸が止まる状態を繰りかえす病気です。身体にさまざまな影響を及ぼす問題であり、その症状として口呼吸やよだれが挙げられるため、この機会に病院を受診して治療をスタートしてみてはいかがでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)を放置するリスク
睡眠時無呼吸症候群(SAS)を発症している人には、次のようなリスクがつきまといます。
- 寝起きの頭痛といった体調不良
- 肥満や高血圧症、糖尿病などの生活習慣病
- 心不全や脳卒中などの命にかかわる合併症
睡眠時無呼吸症候群(SAS)が直接死につながるという事例はありませんが、死亡リスクの高い病気を併発しやすくなる点に注意が必要です。放置すればするほどリスクが高まるため、早めに治療をスタートしましょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期治療を行うメリットについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
いびきやよだれを改善できる治療一覧
いびきやよだれの問題、そして睡眠時無呼吸症候群(SAS)の問題を解決したい場合には、専門のクリニックで次のような治療を受けられます。
- 生活習慣の改善アドバイス
- マウスピース療法
- 薬物療法
- CPAP(シーパップ)療法
- いびきレーザー治療
その場その場の改善に役立つ対症療法はもちろん、原因を解決する根本治療を受けられるのが魅力です。詳しくは以下のページで解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
寝てる時よだれが出る原因がいびきなら、 いびきメディカルクリニックへ
寝てる時に出るよだれの原因は複数ありますが、そのなかでも、いびきが原因でよだれが出ているとお悩みなら、いびきメディカルクリニックにご相談ください。
相談者の悩みに応じて適切な解決策を提案します。生活習慣の改善はもちろん、根本治療の提案も可能ですので、まずはクリニックを予約してみてください。
よくある質問
寝てる時のよだれを治すためには、鼻呼吸の習慣をつくることが大切です。また口呼吸になってしまう原因を解決することも重要であり、まずは何が原因なのかを知るために専門のクリニックに相談することをおすすめします。