女性のいびきの原因とは?女性特有の原因と対策方法を解説!
目次
「家族からいびきをかいていると言われて、友達と旅行に行くのが恥ずかしい。」「なんでいびきをかくのだろう?」と悩んでいる方へ、女性のいびきの原因や対策方法を解説します。
女性には男性とは異なる特有の原因により、いびきを誘発している可能性があります。本記事で解説する原因や対策法帆を知ることで、いびきを解消できるかもしれません。
中には重大な病気が原因の可能性もあるため、自分に当てはまっていないか、確認しましょう。
女性のいびきの原因は、治療が必要な病気かも
女性がいびきをかくと、恥ずかしいと感じる人も多いのでしょう。しかし、治療を要する病気が隠れている可能性があり、いびきは侮れない症状といえます。
ここでは、女性のいびきの原因で、治療が必要な病気を5つ解説します。いびき以外に当てはまっている症状がないか、確認しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が弱くなったり止まったりすることで、体内の酸素量が低下している状態を指します。体内の酸素量が低下すると、酸素を取り込もうと自律神経や血管などに負担がかかり、命に関わる病気へ発展する可能性があるのです。
睡眠時無呼吸症候群の特徴は、以下の通りです。
- 寝ている間いびきをかいたり止まったりを繰り返す
- いびきが止まった後大きないびきが始まったりあえぐような呼吸をしたりしている
- 夜中に目が覚める(トイレに起きる)
- 起床時頭痛や倦怠感がある
- 日中に我慢できないほどの眠気を感じる
- 集中力が続かない
- 注意散漫になりやすい
- 朝起きて口が乾いている
睡眠時無呼吸症候群は、いびきが止まっている間は呼吸も止まっています。脳が呼吸を促そうと指令を出すと、大きないびきや、あえぐような音とともに呼吸を再開するのです。
中には、息苦しくて目が覚めたという人もいます。
上記の特徴に当てはまる方は、睡眠外来やいびき外来などの専門医を受診し、診察を受けましょう。
アデノイド
アデノイドとは、鼻の奥にあるリンパ組織が大きくなったままの状態を指します。通常、4~5歳をピークに年齢を重ねるとともに小さくなっていくものが、大きいままで気道を狭め、いびきをかくようになるのです。
主に小学生のいびきの原因のひとつとされており、アデノイドによって呼吸が阻害されると、睡眠時無呼吸症候群を起こし、日常生活に影響を及ぼします。そのほか、以下のような症状を起こすと考えられています。
- 鼻が詰まる
- 口呼吸になる
- 鼻声
- 滲出性中耳炎
一般的には経過をみていくことが多いですが、上記のような症状があり、治療が必要と判断された場合は、手術にてアデノイドを摘出する場合もあります。
アデノイドの大きさや年齢、症状などを考慮して医師と相談しながら治療方針を決めていきます。
鼻中隔彎曲
鼻中隔彎曲(びちゅうかくわんきょく)とは、鼻の穴を仕切っている壁(鼻中隔)が何らかの原因で曲がっている状態を指します。
鼻の穴の奥が曲がってしまうため、空気の通りが悪くなり、いびきをかくのです。鼻中隔彎曲の原因は、成長期の骨の発育が影響しています。また、外傷で鼻に大きな衝撃を受けた際に彎曲してしまうこともあります。
鼻中隔彎曲のいびき以外の症状は以下の通りです。
- 鼻詰まり
- 口呼吸
- においが分かりにくい
- 鼻血が出やすい
日常生活に支障が出る場合は、手術で鼻の通りをよくすることで解消されるといわれています。
肥厚性鼻炎
肥厚性鼻炎とは、鼻の奥の粘膜が厚くなり、鼻詰まりを起こしている状態です。
花粉症やアレルギー性鼻炎などによって粘膜が刺激され、肥厚性鼻炎を起こすといわれています。また、点鼻薬を常時使用している場合は、薬剤性の肥厚性鼻炎を起こしている場合も考えられます。
肥厚性鼻炎によって鼻が詰まり、いびきにつながり、進行していくと睡眠時無呼吸症候群に発展するケースもあるため、日常生活に支障をきたしている場合は、専門医に相談しましょう。
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは、左右の眉の上や頬骨の中にある空洞(副鼻腔)に炎症を起こしている状態です。【蓄膿症】とも呼ばれています。ウィルスや細菌などが副鼻腔に入り込むことで炎症を起こし、以下のような症状を引き起こします。
- 鼻詰まり
- 鼻水
- 頭痛
- 顔の痛み
- 嗅覚障害
副鼻腔炎によって鼻詰まりを起こし、いびきへとつながるのです。上記の症状が当てはまる場合は、副鼻腔炎の可能性があるため、耳鼻咽喉科を受診し検査を受けましょう。
女性がいびきをかく原因
いびきをかく原因は様々あり、ここでは女性特有のいびきの原因を解説します。
一見するといびきとは関わりがないように思われる原因があるため、ご参照ください。
女性のいびきの原因①:やせ形で顎が小さい
女性は男性と比較すると骨格が小さいため、顎も小さい人が多いです。顎が小さいと、舌が口の中に納まりきらず、気道に落ちやすくなります。気道に落ちた舌が空気の通りを狭め、いびきをかくようになるのです。
女性のいびきの原因は、骨格によるものが考えられます。
女性のいびきの原因②:更年期などによる女性ホルモンの減少
女性ホルモンはのどの筋肉の働きを促す作用があります。更年期などで女性ホルモンが減少すると、のどの筋肉の働きが減少し、気道が狭まるためいびきをかきやすくなります。
更年期を迎えてからいびきをかくようになった女性が多いのは、女性ホルモンが影響しているためです。
女性ホルモンが減少する原因は更年期だけではありません。20~30代の若い世代でも、以下の原因により女性ホルモンが減少する可能性が考えられます。
- 不規則な生活
- ストレス
- 卵巣や子宮の病気
ストレスは精神的なものだけではなく、ダイエットや体重の大幅な増減、喫煙など身体的なストレスも含まれます。
20~30代でいびきをかいている方は、ストレスを感じていないか振り返るのも大切です。
女性のいびきの原因③:甲状腺機能の低下
甲状腺機能の異常は、女性に多いのが特徴です。甲状腺とは、のどぼとけの下にある蝶の形をした器官です。新陳代謝を調節する役割があり、甲状腺機能が低下すると以下のような症状が現れます。
- 筋力の低下
- 疲れやすい
- 息切れ
- 無排卵、無月経
- むくみ
甲状腺機能の低下によって、舌が厚くなり、のどの筋力がゆるむことでいびきをかきやすくなります。いびきの他に上記のような症状がみられる場合は、甲状腺機能の低下によっていびきをかいている可能性もあるため、専門医への受診をおすすめします。
男女問わずいびきをかく原因
ここでは、男女問わずいびきをかく原因について解説します。女性特有の原因と併せて確認しましょう。
原因 | 詳細 |
---|---|
肥満 | ・のど周辺に脂肪が付着することで気道を狭めいびきにつながる ・舌にも脂肪が付着して気道に落ちやすくなる |
飲酒 | ・筋肉がゆるむことでいびきをかきやすくなる ・舌が気道に落ちやすくなる |
喫煙 | ・たばこに含まれる有害物質によって気道の粘膜が炎症を起こす ・粘膜が炎症を起こすと腫れあがり、気道が狭くなる ・空気の通り道が狭まれるためいびきをかきやすくなる |
睡眠薬の服用 | ・筋肉をゆるめる作用がある ・舌を支える筋肉やのどの筋肉がゆるむことでいびきをかきやすくなる |
ストレスや疲れ | ・疲れやストレスを感じると体を休めようとする働きが活発になる ・体を休ませるために筋肉がゆるむ ・のど周囲の筋肉もゆるみいびきをかきやすくなる |
女性特有の原因以外にも、様々な原因によっていびきをかいている可能性があります。また原因はひとつではなく、複数当てはまる場合もあるため、自分の状態に当てはまっていないか、確認しておきましょう。
女性のいびきを対策・改善する方法5選
自分でいびきを改善・解消する方法を5つ紹介します。日常生活で意識して取り組むことで、いびきが改善される方法のため、ぜひ実践してみてください。
健康的な体型を維持する
肥満はいびきの原因のひとつです。過度な脂肪が付着しないように、健康的な体型を維持しましょう。大慶寺のために運動を取り入れると、適度な疲労感が睡眠の質を向上させることにもつながるためおすすめです。
適切な体型を維持することは、いびきの解消だけではなく、身体の健康にもよい影響をもたらします。
舌の筋肉を鍛える
舌の筋肉を鍛えることで、寝ている間でも舌を支えられ、気道を塞ぐのを予防できるため、いびきの改善に役立ちます。
具体的なトレーニング方法は、以下の記事で詳しく解説しているため併せてご参照ください。
隙間時間でできるトレーニングをコツコツ実施し、舌の筋肉を鍛えましょう。
いびき防止のアイテムを使う
いびきを防止するアイテムは、様々な種類があります。以下に代表的なアイテムと使用方法について解説しますので、ご参照ください。
アイテム | 使い方 |
---|---|
鼻を広げるテープ | ・鼻にテープを貼って気道を広げいびきを予防する ・テープにはバネのようなプラスチックが入っており、鼻に貼ることでバネの力で広がるようになっている ・テープを貼る位置に注意 |
ノーズクリップ | ・鼻の穴にクリップを差し込むことで空気の通り道を広げいびきを予防する ・繰り返し使用可能 ・鼻の穴に挿入するため違和感がある |
鼻呼吸マスク | ・寝るときに装着することであごが支えられ鼻呼吸が促せる ・鼻呼吸は空気の通り道が確保されいびきが解消される |
口を閉じるテープ | ・口が開かないように上下の唇を合わせてテープで止める ・鼻呼吸が促されていびきが解消される |
自分に合ったアイテムを使用して、いびきの改善に役立てましょう。
リラックスする
ストレスを感じたまま眠りにつくと、身体を休ませようと過剰に筋肉を緩めようとします。筋肉が緩むことで舌が気道を塞ぎ、いびきにつながるのです。
また、ストレスは睡眠の質を低下させ、疲労回復効果が減少し更にストレスが溜まる悪循環になりやすいでしょう。
寝る前にリラックスすることを心掛け、いびきをかきにくくする環境を整えましょう。
いびきの原因がストレスだと感じた場合は、以下の記事を参考にリラックスしてみるのもおすすめです。
横向きに寝る
横向きに寝ると、舌が気道を塞ぐのを防げるため、いびきの改善に有効です。横向きが苦手という方は、抱き枕や横向き専用の枕を使用すると、快適な寝心地が得られやすいでしょう。
ただし、舌が気道を塞ぐ以外にいびきをかく原因がある場合は、横向きに寝たとしても完全に解消できたとは言い切れません。ほかにいびきの原因がある場合は、そちらも解消できるよう対策しましょう。
対策・改善方法を試しても、症状が続く場合はいびき外来に相談しよう
上記で解説した対策を試してもいびきが解消されない場合は、いびきの専門医に相談しましょう。詳しく検査をすることで、具体的な原因が特定でき、場合によっては病気の発見につながる可能性があります。
いびきを家族やパートナーに指摘されると恥ずかしいですが、自覚できる症状ではないため、指摘された際は考えられる原因を特定して、必要時は病院を受診しましょう。
女性のいびき治療については、以下の記事で詳しく解説しているため、併せてご参照ください。
女性のいびき治療 は、いびきメディカルクリニックへ
いびきメディカルクリニックは、いびきの治療としてレーザー治療を専門としています。のどの組織にレーザーを照射して組織を収縮させ、空気の通り道を広げ、いびきを改善するのです。
当院で行うレーザー治療は、痛みを伴うことなく、通院で治療が可能です。1回の治療時間はおよそ15分と短時間で終了するため、身体への負担も少ないでしょう。
いびきを改善したい方は、いびきメディカルクリニックにご相談ください。
よくある質問
対策してもいびきが改善しない場合は、治療が必要な病気にかかっている可能性があります。いびき外来や睡眠外来などの専門医を受診しましょう。