【眠れない時の対処法】布団に入って5分で試せる睡眠法・呼吸法3選!

睡眠の質を上げる方法
更新日 / 2026.02.17
眠れない時の対処法:布団で5分で試せる睡眠法と呼吸法を紹介するヘッダー画像
このコラムの監修医師
田沼 欣樹
医療法人社団 紡潤会 指導医、いびきメディカルクリニック 指導医。防衛医科大学校卒。いびきや睡眠時無呼吸の治療を通じて、長期的な健康維持を支援している。
田沼 欣樹
医療法人社団 紡潤会 指導医、いびきメディカルクリニック 指導医。防衛医科大学校卒。いびきや睡眠時無呼吸の治療を通じて、長期的な健康維持を支援している。

「布団に入ってもなかなか寝付けない」「考え事が止まらず眠れない」そんな経験はありませんか?眠れない夜が続くと、翌日のパフォーマンスが低下し、心身の健康にも悪影響を及ぼします。この記事では、いびき・睡眠外来の専門医の視点から、ベッドの上で今すぐ実践できる3つの睡眠法・呼吸法をご紹介します。478呼吸法、アリス式睡眠法、米軍式睡眠法は、いずれも科学的根拠や実績のある方法で、短時間で入眠効果が期待できます。特別な道具も必要なく、今夜から試せる方法ばかりです。

478呼吸法|眠れない時に自律神経を整える呼吸法

478呼吸法は、アメリカの医学博士アンドルー・ワイル氏が提唱した呼吸法で、わずか1分程度で心身を眠りに適した状態へ導きます。この呼吸法の最大の特徴は、吸う時間よりも吐く時間を長く設定することで副交感神経を優位にし、自然な眠気を引き出す点です。ストレスや不安で頭が冴えてしまう夜、考え事が止まらない時に特に効果的とされています。

朝日を浴びてリラックスする女性

ストレスや不安で眠れない時は呼吸が浅くなっている

ストレスや不安があると呼吸は浅く速くなり、交感神経が優位な状態が続いてしまいます。その結果、脳が覚醒状態のままになり、眠りにつくことが難しくなります。478呼吸法は、意識的に呼吸をコントロールすることで、副交感神経を活性化させ、心拍数を落ち着かせて自然な眠気を引き出します。

478呼吸法のやり方は3ステップ!

478呼吸法のやり方3ステップ図解 - 4回繰り返す呼吸テクニック

【STEP1】 鼻から4秒かけて息を吸う

鼻から静かに4秒かけて息を吸い込みます。この時、お腹を膨らませるように深く吸うことで、横隔膜が大きく動き、迷走神経が刺激されます。これが副交感神経の活性化につながります。

【STEP2】 7秒間息を止める

息を7秒間止めます。この間に、吸い込んだ酸素が全身に行き渡り、脳と中枢神経が穏やかに鎮静されていきます。また、体内の二酸化炭素濃度が適度に上がることで、次に吐く息がより深く長くなり、リラックス効果が高まります。

【STEP3】 8秒かけて口からゆっくり息を吐く

口から8秒かけてゆっくりと息を吐き出します。吐く時間が吸う時間の2倍になることで、副交感神経がより強く刺激され、心拍数が落ち着き、深いリラックス状態へ導かれます。

参考文献

アリス式睡眠法|眠れない夜に実践したいリラックス法

アリス式睡眠法は、SNSで「10分以内に寝落ちする裏技」として話題を呼んだ入眠テクニックです。心理学の分野では、ランダムなイメージを連想することで脳の論理的思考を停止させる「認知的シャッフル睡眠法(Cognitive Shuffle Method)」に近い手法として知られています。この方法の最大の特徴は、何も考えず頭を空っぽにして、無意識に浮かぶ映像をただ眺めることで、自然な眠気を引き出す点です。呼吸法や筋肉をリラックスさせる方法とは異なり、「思考の抑制」によって脳を休息モードへ導きます。特別な準備や道具は一切不要で、布団の上ですぐに実践できる手軽さも人気の理由です。

アリス式 睡眠法のコツ

  • 考え事をしないことが成功の鍵
    「早く寝なきゃ」などと意識せず、呼吸だけに集中して心を空っぽにしましょう。
  • 寝室の環境を整える
    部屋を暗く・静かにし、室温は15〜19℃前後が快眠に適しています。必要に応じてアロマや静かな音楽を取り入れるのもおすすめです。
  • 浮かぶ映像はただ眺める
    頭に浮かぶ映像やイメージは考えず、そのまま流すように見続けましょう。
  • 体を動かさずリラックス
    姿勢を決めたらできるだけ動かさず、リラックス状態を保ちます。

アリス式睡眠法のやり方を4ステップで解説

アリス式睡眠法のやり方4ステップ解説図

【STEP1】布団の上に座り、目を閉じて無心になる

まずは布団やマットレスの上に背筋を伸ばして座り、軽く目を閉じます。このステップでは、日中の活動モードから休息モードへ切り替えるための「儀式」として、座った状態でリラックスすることに集中します。

【STEP2】 頭の中に浮かぶ「無意味な映像」を待つ

何も考えずにぼーっとしていると、脈絡のない景色や物体、色の断片などが浮かんできます。これは「入眠時心像」と呼ばれる現象です。自分からイメージを作ろうとせず、自然に映像が湧き上がってくるのを静かに待ちましょう。

【STEP3】浮かんだ映像を客観的に「ただ眺める」

映像が現れたら、それを分析したり深く考えたりせず、ただ客観的に眺めます。「思考」を止め、「視覚情報」だけに集中することで、脳の論理的な動きを鎮めていきます。 映像が変化したり消えたりしても、そのまま流れに身を任せてください。

【STEP4】眠気を感じたら、ゆっくりと横になる

映像が夢のように物語性を帯びてきたり、強い眠気を感じたりしたら、ゆっくりと体を倒して横になります。 すでに脳は入眠の準備ができているため、そのまま意識を映像に委ねることで、スムーズに深い眠りへと落ちていくことができます。

参考文献

米軍式 睡眠法|短時間で眠りにつくための入眠テクニック

米軍式睡眠法は、第二次世界大戦中に米軍海軍飛行前訓練学校が開発した入眠テクニックで、戦場という極限のストレス環境でもパイロットが確実に休息を取れるよう考案されました。この方法は、筋肉の緊張を段階的にほぐし、思考を停止させることで、わずか2分以内に眠りに落ちることを可能にします。6週間の訓練後には96%の兵士が成功したという実績があり、現在でもSNSやメディアで話題となっている即効性の高い睡眠法です。

寝る前にストレッチをする女性

米軍式睡眠法の効果を高めるコツ

効果を高める最大のコツは、筋肉に力を入れすぎないことです。力を入れる際は3〜7割程度の無理のない力加減で行いましょう。力みすぎると脳が覚醒してしまい逆効果になります。また、すぐに効果が出なくても焦らないことが重要です。米軍でも6週間のトレーニング期間を設けていたように、継続することで入眠までの時間が徐々に短縮されていきます。

米軍式 睡眠法  睡眠法のやり方

米軍式睡眠法のやり方を図解したイラスト。顔から足先まで全身をリラックスさせる5つのステップ

【STEP1】布団に横になり、顔の力を抜く

まずは仰向けに横たわり、目を閉じます。額、まぶた、口元、そして舌に至るまで、顔全体の筋肉を意識的に緩めます。顔の緊張を解くことは、脳に「リラックスして良い」という信号を送るための第一歩です。

【STEP2】首・肩から腕、指先まで力を抜く

首から肩の重みをマットレスに預けるイメージで、肩をできるだけ低い位置に落とします。続いて、上腕、前腕、そして指先の一本一本に至るまで、完全に脱力させます。

【STEP3】 深い呼吸をしながら、胸の力を抜く

ゆっくりと深く呼吸をしながら、息を吐き出すとともに胸周りの筋肉をリラックスさせます。肺の中に溜まった空気をすべて吐き出し、上半身がマットレスに沈み込んでいくような感覚を持ちましょう。

【STEP4】太ももからふくらはぎ、足先まで力を抜く

次に、右の太もも、ふくらはぎ、足首、足先へと順番に力を抜いていきます。終わったら左足も同様に行います。足の重みを感じなくなるまで、完全にリラックスさせることがポイントです。

【STEP5】頭を空っぽにして、深く呼吸を続ける

全身の脱力が完了したら、10秒間何も考えないようにします。もし雑念が浮かんだら「考えない、考えない…」と心の中で唱えるか、穏やかな情景を思い浮かべます。最後に深く呼吸を続け、そのまま自然な眠りへと移行します。

参考文献

睡眠の質を改善したい方にはいびき治療もおすすめ

呼吸法や睡眠法を実践しても眠れない、朝起きても疲れが取れないという方は、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)が原因かもしれません。いびきは気道の狭窄により生じる症状で、深い眠り(ノンレム睡眠)に入る時間が短くなり、睡眠の質を著しく低下させます。

いびきが睡眠の質を低下させる理由

いびきは、喉の粘膜が緩んだり気道が狭くなることで発生します。気道が狭まると呼吸が浅くなり、体内の酸素濃度が低下するため、脳が十分に休息できず深い眠りに到達しにくくなります。このような状態が続くと、日中の眠気、集中力の低下、疲労感が抜けないといった症状が現れます。

正常な喉といびきをかく人の喉の断面比較図 - 気道の違いを解説

いびきをかく方とかかない方では、喉の構造に違いがあります。起きている間は喉の周りの筋肉が緊張しているため気道は開いていますが、睡眠中は全身の筋肉が弛緩するため、誰でも気道が多少狭くなります。しかし、いびきをかきやすい方は、軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)が大きい、首周りに脂肪がついている、顎が小さいといった身体的特徴により、睡眠中に気道がさらに狭くなりやすい状態にあります。

当院のいびき治療「パルスサーミア」

パルスサーミアによるいびき治療の様子。切らないレーザー治療で喉の粘膜を引き締めます。

いびきメディカルクリニックでは、いびきの根本原因である気道の狭まりに直接アプローチする「パルスサーミア」というレーザー治療を提供しています。切らない・痛みが少ない・ダウンタイムがほぼないのが特徴で、治療時間はわずか約15分。忙しい方でも気軽に治療を受けられます。

睡眠の質を本気で改善したい方、いびきや睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は、ぜひ一度専門医にご相談ください。


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