【太ってないのに?】やせ型の人の無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群の原因
2022.10.29

睡眠時無呼吸症候群というのは睡眠時に呼吸が止まってしまう症状で、放置していると様々な病気を引き起こす原因となります。

さらに正常な睡眠がとれていない場合も多く、日中のパフォーマンスに影響したり、自動車の運転時に居眠りをしてしまったりというリスクも高まります。

通常この睡眠時無呼吸症候群は体系的に肥満型の人がなりやすいイメージなのですが、痩せているからといって絶対にならないというものでもありません。

太っていなくてもいくつかの要因から睡眠時無呼吸症候群になる可能性はあるため、注意が必要です。

今回は痩せている人がなぜ睡眠時無呼吸症候群になるのか。さらにはもし睡眠時無呼吸症候群になってしまった場合のリスク、そして一般的な睡眠時無呼吸症候群の治療法について説明していきます。

無呼吸症候群(SAS)とは

無呼吸症候群(SAS)とは睡眠中に大きないびきをかきながら、ときおり何度も呼吸が止まってしまう病気です。

もちろん健常な人でも睡眠中にいびきをかいたり呼吸が一瞬止まってしまうこともあるのですが、これがひどくなった場合、睡眠時無呼吸症候群ということになります。

その目安となる医学的な定義としては「10秒以上無呼吸」であったり、呼吸の強さが弱くなる1時間あたりに5回以上「低呼吸」が繰り返されると無呼吸症候群という診断となります。

睡眠時無呼吸症候群の潜在的患者数は日本国内で200万人を超えるとされ、知らないになっていたというリスクがある病気でもあります。

症状は睡眠中に出ますから、多くの人は自分で症状を自覚できません。

そのため発見が遅れてしまうのがこの無呼吸症候群の怖いところとも言えるでしょう。

しかしこの無呼吸症候群になると、呼吸ができずに睡眠の質が著しく悪化します。

そのため睡眠不足気味になり、これが続いてしまうと日中の行動が怠惰になったり、仕事や勉強が手につかなくなったり、あるいは睡眠不足は性格面での変化にまで影響してしまいます。

そしてこの無呼吸症候群は、一般的に肥満気味の人がなりやすいと言われています。

しかしだからといって痩せ型なら無呼吸症候群にならないかといえば、決してそういうわけでもありません。

そこで今回は痩せ型の人でも無呼吸症候群になる理由と、検査や治療の方法などについて紹介していきます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が何なのかについてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

参考:
睡眠時無呼吸症候群(SAS)について|新宿睡眠・呼吸器内科クリニック|いびき、CPAPのことなら

睡眠時無呼吸症候群は肥満型の人に多い

肥満の人

無呼吸症候群になりやすい人は、体系的に肥満型の人が多いのは確かです。

その理由は、無呼吸症候群の原因について見てみると理解できます。

無呼吸症候群の直接的な原因というのは「気道」にあります。

この気道が狭まってしまうことで呼吸が浅くなったり、場合によっては呼吸ができず無呼吸の状態になってしまうのです。

いびきがひどくなるのも、この気道が狭まることが原因となります。

狭い気道に無理矢理空気を通そうとするため、笛と同じ原理で気道に大きな音が発生するのがいびきなのです。

では普段は普通に呼吸できるのに、気道が狭くなってしまって呼吸が難しくなるのはなぜでしょうか。

気道が狭まってしまう原因の多くが、肥満による脂肪の蓄積です。

脂肪が気道の周りについてしまうと、空気の通り道が狭まってしまうわけです。

つまり肥満になると体の外側に見える部分にだけ脂肪がつくのではなく、気道などの体の中でも問題を起こす可能性が高くなるのです。

痩せ型でも睡眠時無呼吸症候群になる原因は?

痩せている

このように無呼吸症候群の原因を見てみると、肥満が原因であると言うことがわかってきます。

しかしそうなると、やはりますます痩せ型の人なら無呼吸症候群にはなりにくいと考えてしまうのではないでしょうか。

実際に、「なりやすさ」という意味で見れば、無呼吸症候群には痩せ型の人よりも肥満型の人のほうがなりやすいといえます。

しかし無呼吸症候群の原因は、気道の周りに脂肪がつくとだけというわけではないのです。

無呼吸症候群は気道が狭くなってしまった結果、呼吸がしにくくなることによって引き起こされるわけですが、この気道が狭まる原因になるのは、脂肪によって気道が圧迫される以外にも骨格が原因となることもあるのです。

例えば
• 顎が小さい
• 顔の奥行きがない
• 首が短い
• 下顎が後退している
といった方は、睡眠時無呼吸症候群になりやすい骨格であると言われています。

このような脂肪や上記のような骨格の特徴によって、気道が狭くなってしまう症状のことを「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」と呼びます。

さらにこの閉塞性睡眠時無呼吸症候群以外に、呼吸をつかさどる脳の呼吸中枢がうまく機能しなくなることによって起こる「中枢性睡眠時無呼吸症候群」というものがあります。

これもまた脂肪が原因というわけではないため、肥満ではない痩せ型の人でも睡眠時無呼吸症候群になる原因となってしまいます。

原因についてはこちらの記事でもより詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください

参考:
睡眠時無呼吸症候群と体型の関係|痩せ型や肥満型 | つばさ在宅クリニック西船橋(船橋市の内科外来と訪問診療)

睡眠時無呼吸症候群の症状は?(いびきなど)

いびきがうるさい

一般的に睡眠時無呼吸症候群の症状には、次のようなものがあります。

• いびき
• 睡眠中に何度も目が覚める
• 息苦しくて目が覚める
• 起床してから頭痛や倦怠感を感じる
• 日中の眠気がひどい

このように睡眠時無呼吸症候群の場合はいびきや息苦しさで睡眠が十分にとれず、眠気や倦怠感があらわれます。

しかし上記の症状の多くは、睡眠時の問題が原因となるため、自覚しにくい症状がほとんどです。

いびきを自分自身で気がつくことは少なく、他人から指摘されてはじめて自分のいびきがひどいことを知るというのも珍しくありません。

睡眠中に無呼吸になるのも、寝ている間に自分で気がつくことは少なく、これも他人から指摘されて知ることが多いはずです。

そのため自分一人だけで寝ている場合は、睡眠時無呼吸症候群の症状を自覚することはあまりないと言うことができます。

睡眠時の息苦しさで十分な睡眠がとれず、寝不足気味になるというのも、ただ睡眠の質が悪いだけと思いがちですから、日中の倦怠感からだけで睡眠時無呼吸症候群を疑うことも少ないかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群の検査の流れは?

検査

睡眠時無呼吸症候群の検査はまず問診から始まり、睡眠尺度評価という質問票が使われます。

この質問票から症状をチェックし、次にパルスオキシメーターで血中酸素濃度と脈拍数を図ります。

そのほか、簡易無呼吸検査では指先や呼吸のセンサーを用いて、睡眠時の血中酸素、呼吸の状態を測定し、無呼吸や低呼吸の回数を測定します。

さらに厳密な検査が必要な場合はPSG検査という脳波や筋電図、心電図なども合わせた数値を測定し、睡眠時無呼吸症候群の種類や酸素量、睡眠の質、不整脈の有無などをチェックします。

このような検査は症状や検査を受けるクリニックによって変わってきます。

参考:
検査方法について

睡眠時無呼吸症候群を内科のクリニックで治療できる?

ドクター

ではこの睡眠時無呼吸症候群は、どのように治療していけば良いのでしょうか。

肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群になった場合、まずは肥満を解消するために運動をしたり食事に気をつけたりといった生活習慣の改善が必要となります。

しかし、痩せ型の人の場合は運動や食事で骨格を改善できませんし、中枢性睡眠時無呼吸症候群の場合は脳の中枢のトラブルですからなおさらです。

そうなるとやはりクリニックでドクターに診てもらい、治療することが必要となります。

症状がややわかりにくいのも睡眠時無呼吸症候群の特徴ですから、セルフチェックに加えてクリニックでしっかりとチェックしてもらい、検査などを受けることが必要といえるでしょう。

肥満による睡眠時無呼吸症候群も、同様に症状が気になるのであればまずはしっかり専門家に看てもらうことが大切です。

では睡眠時無呼吸症候群を疑った場合、どのような病院に行けばいいのでしょう。

睡眠時無呼吸症候群は内科のクリニックでも見てもらえますが、イビキメディカルクリニックであれば、お気軽にご相談頂けますのでぜひご検討ください。カウンセリングは無料で、専門医が診察を担当いたします。

スリープスプリント・CPAP治療とは?

CPAP

睡眠時無呼吸症候群の治療に使われるものとして「スリープスプリント」というものがあります。

スリープスプリントとはマウスピースのような形をした歯科装具で、睡眠時に装着することでいびきを改善したり睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられます。

そのため痩せ型の睡眠時無呼吸症候群の場合はいびきの改善が目的ではないので、このスリープスプリントでは治療は期待できないかもしれません。

もうひとつ睡眠時無呼吸症候群の治療に使われるのが「CPAP」と呼ばれる器具で、これは鼻にマスクをつけて気道に空気を送り込むために用いられます。

スリープスプリントは歯科で比較的手軽に作ること可能ですが、CPAPは若干手間のかかる治療法となりますのでどのような器具を使って治療医するかを確認してから、クリニックを選んでも良いでしょう。

参考:
睡眠時無呼吸治療 スリープスプリント/福山市新涯町・びんご歯科クリニック歯科/審美歯科・ホワイトニング・インプラント・噛み合わせ治療・スリープスプリント治療、

まとめ

ぐっすり

睡眠時無呼吸症候群は肥満の人が脂肪で気道が狭くなり呼吸がしにくい状態になる病気です。

しかし睡眠時無呼吸症候群は骨格が原因だったり脳の呼吸中枢の問題だったりする場合もあり、痩せ型の人でもなり得る病気です。

症状が自分だけではわかりにくいため、寝ている間の息苦しさで睡眠不足になっていたり、息苦しさで目が頻繁に覚めるなどのちょっとした症状の場合もで、まずは病院で検査してもらい、できるだけ早く発見することが重要となります。

イビキメディカルクリニックでは、専門医による診察が受けられ、カウンセリングは無料です。治療時間はわずか15分と短く、当院オリジナルのいびき治療により、身体へのご負担が少ない方法でお悩みを解決できます。ご予約はLINE、Web、電話で受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

【よくある質問】

Q.睡眠時無呼吸症候群はどんな症状ですか?

A.睡眠時に7時間睡眠で30回以上無呼吸になる除隊です。無呼吸とは気道の空気の流れが10秒以上止まることを意味します。

Q.睡眠時無呼吸症候はどんなリスクがありますか?

A.高血圧、心臓用、2型糖尿病、高血圧症、脳卒中、肥満などのリスクが高まります。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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