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睡眠外来とは?受診のメリットやクリニックの選び方について解説!

2023.09.26

睡眠外来とは?受診のメリットやクリニックの選び方について解説!

「最近、なんだか寝不足だ…」
「しっかり寝ているはずなのに、なぜか疲れている…」

日々満足な睡眠が取れず、体調がすぐれないと悩む人も多いでしょう。

実際、現在日本人の約5人に1人は睡眠に何らかの問題を抱えているといわれています。そして、睡眠の問題にピンポイントでアプローチできるのが「睡眠外来」です。
睡眠外来は、不眠症をはじめとした睡眠障害に特化して治療を行います。

この記事では、睡眠外来の基本情報、受診するメリット、クリニックを選ぶポイントについて解説します。

睡眠外来ってどんなところ?

黒板に書かれたクエスチョン

睡眠外来は、睡眠障害の問題解決のために行くべき専門外来です。

睡眠障害は、睡眠や覚醒に問題が起き、日常生活に著しい支障をきたしている状態のことを指します。例えば、次の病気を睡眠障害として分類可能です。

・不眠症
・過眠症
・睡眠時無呼吸症候群
・むずむず脚症候群

現在、一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状を有しているといわれています。睡眠の問題に特化して治療ができる睡眠外来は、現代の悩みを解決する重要な施設です。

参考
不眠症
睡眠障害

睡眠外来で治療をすべき理由

リハビリ、治療、看護にバイタル測定イメージ

睡眠に関するお悩みは、どのクリニックを利用しても効果は同じだと思われがちです。ですが次の理由から、睡眠のお悩みは睡眠外来で治療することをおすすめします。

・睡眠障害に特化した診察・治療を受けられる
・睡眠障害の根本治療に専念できる

一般的なクリニックの場合、睡眠薬を処方されるだけで根本的な問題解決ができないケースが多々あります。一方、睡眠外来は経験と知識が豊富な医師が、相談者のライフスタイルや睡眠障害の発症原因をヒアリングしてくれるほか、専門機器を用いた検査や治療を実施してくれるのが特徴です。

睡眠の悩みを根元から解決したい、早期解決を希望しているのなら、お近くの睡眠外来クリニックに相談してみてください。

参考:
睡眠外来はどんな症状で行く?睡眠障害の種類や症状、治療法も解説

睡眠外来で治療できる病気

診察をする女医

睡眠外来で治療できる病気を6つご紹介します。自分が悩んでいる病気があるのなら、ぜひ睡眠外来を利用してください。

不眠症

不眠症は、以下の症状にあてはまる人の病気です。

・寝つきが悪く何度も目覚めてしまう
・寝不足なのにすぐ目が覚めてしまう

眠気があるのに眠れないため、日中の倦怠感や意欲低下、集中力低下といった問題を引き起こします。また、不眠症を放置すると、うつ病や生活習慣病のリスクがあるので注意しなければなりません。

日本では、一般成人の3~4割が不眠症を患っていると言われています。国民的な病気のひとつであるため、睡眠外来を利用して早期解決を目指すのがおすすめです。

参考:
不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

入眠障害

入眠障害とは、眠ろうとしてもなかなか眠れないという病気のことです。ベッドで横になっても30~1時間ほど眠れない人は入眠障害を発症しているのかもしれません。

主な要因としては、日常的なストレス、日々の不安、睡眠前の電子機器の利用などが挙げられます。睡眠時間を削られ、日中の活動にも影響するので注意してください。

参考:
入眠障害|総合南東北病院 広報誌南東北

中途覚醒

中途覚醒とは、眠りに落ちたとしてもすぐ目が覚めてしまう病気のことです。一晩で何度も目が覚めてしまうため、深い眠りであるノンレム睡眠を取れず、疲れの抜けない日々を送ることになります。

中途覚醒は日々のストレスが原因です。生活の変化や極度の緊張を解決するためにお酒を飲み、さらに中途覚醒を悪化させる人もいます。

参考:
若者に増えている中途覚醒・早朝覚醒。予防と対策も|西川公式サイト

過眠症

過眠症とは、平均的な睡眠時間よりも長く眠らなければ目覚めるのがつらい人の特徴です。日中に強い眠気に襲われる、眠気が抜けず集中できないといった症状の人もいます。そして過眠症の発症には次の2パターンがあるとご存じでしょうか。

・体質的な理由
・外的ストレスによる理由

体質的な理由の場合には、過眠を受け入れた生活を行うことが大切です。無理に治療できる病気ではないため、睡眠外来で正しい付き合い方を学びましょう。

一方、外的ストレスが理由の場合には、発症の原因となるストレス解消で解決できる場合があります。睡眠外来を利用して、具体的な原因を探ってみてください。

参考:
過眠症の症状・原因について|自律神経失調症の情報サイト 

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、前述した過眠症と違い、神経細胞の働きによって強い眠気に襲われる病気のことです。ヒポクレチンと呼ばれる物質を作り出す神経細胞が機能しなくなり、急激に眠気に襲われます。一例として、ナルコレプシーを発症すると、次のトラブルが起きるかもしれません。

・びっくりしたとき大笑いしたときに脱力してしまう
・入眠時に幻覚を見てしまう
・睡眠中に金縛りにあう

ナルコレプシーは遺伝子的な問題だといわれています。正しい付き合い方、改善方法を知るために、睡眠外来に相談してみてください。

参考:
ナルコレプシー | e-ヘルスネット(厚生労働省)

レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、睡眠中に突然奇声を発する、暴力的な行動をとるといった暴力的な行動に走る病気のことです。無意識下で暴力に走ってしまうため、本人そして周囲の人がケガするケースもあります。

レム睡眠行動障害は更年期を迎えた男性が発症するケースが多く、ホルモンバランスの変化といった肉体の変化が原因です。放置すると大きなトラブルを引き起こす恐れがあるため、早急に睡眠外来を利用しましょう。

参考:
睡眠時随伴症 | 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所

概日リズム睡眠障害

概日リズム睡眠障害は、1日24時間という周期に対応できず、入眠・起床時間がずれてしまう病気のことです。概日リズム睡眠障害を発症すると少しずつ睡眠のリズムがずれてしまい、日常生活に大きな影響をおよぼします。

また、定期的に眠れない日、起きていられない日がやってくるのが特徴です。具体的な原因・対策を知るために、睡眠外来に相談してみてください。

参考:
概日リズム睡眠障害 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中、一時的に呼吸が止まってしまう病気のことです。主に舌が喉の奥に落ち込んでしまう「舌根沈下」や、肥満、骨格等が原因で発症します。

睡眠時無呼吸症候群は、これまで完治できない病気だと言われていました。ですが現在では、睡眠外来の登場によって根本治療できる病気に変化しています。

もしいびきや睡眠時無呼吸症候群にお悩みなら、トラブルの早期解決のために、睡眠外来を利用してみてください。

参考:
睡眠時無呼吸症候群 – 独立行政法人国立病院機構 近畿中央呼吸器センター

睡眠外来の治療法

タブレットを確認しながら診察する医師

睡眠の病気に特化した睡眠外来では、次の治療法を利用できます。

・生活習慣の改善
・ナステント治療
・マウスピース治療
・CPAP治療
・レーザー治療
・外科的手術による治療

睡眠外来では、まず患者の症状を検査したうえで適切な治療法を提案してもらえます。もっとも効果的な治療法を把握できるのはもちろん、睡眠障害の悩みを気軽に相談できるのが魅力です。

より詳しい治療法を知りたい方は、以下の記事がおすすめです。主な治療方法はもちろん、自分でできる対処法をチェックできます。

睡眠外来を受診するメリットはあるの?

カウンセリングをする医者

睡眠外来を受診することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つに分けて紹介します。

合併症や生活習慣病予防・改善につながる

睡眠外来に相談すれば、睡眠障害の合併症・生活習慣病を予防・改善できるのがメリットです。例えば、次の合併症・生活習慣病は、睡眠障害の影響で発症する場合があります。

・高血圧
・糖尿病
・心不全
・脳卒中
・心疾患

睡眠障害を発症するとストレスや生活習慣の乱れによって肥満となり、高血圧や糖尿病、そして生死にかかわる病気へと発展していくのが特徴です。睡眠障害の根本治療を行える睡眠外来を利用すれば、計画的に睡眠障害を改善できるのはもちろん、将来的な発症を予防できます。

現在、睡眠障害に悩まされている方がいるのなら、睡眠外来に相談し、根本治療を始めるのがおすすめです。

参考:
睡眠と生活習慣病との深い関係 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

睡眠障害に特化した治療が受けられる

睡眠外来を利用すれば、睡眠障害に特化した治療が受けられます。

経験豊富な医師の知識、そして専門の機器を用いながら睡眠や覚醒の異常に特化した治療を受けられるのが特徴です。ほかの医療機関では対応してもらえない睡眠外来だけの特別な治療を受けられるため、睡眠障害の早期解決を目指せます。

参考:
日本睡眠学会
当院の睡眠障害外来について、NCNP病院国立神経・神経医療研究センター、2022.09.02

一般内科を受診した場合

例えば、あなたが下記の症状によって一般内科を受診したとしましょう。

・最近疲れが取れない
・食事が喉を通らない
・睡眠不足である
・倦怠感がある

上記の症状をヒアリングした医師は、原因を探るために触診やレントゲン、血液採取といった検査を行い、体に異変が起こっていないか探ります。しかし、どれも結果は正常で異常は見当たりません。

そして最終的に医師は「疲労の原因は睡眠不足が原因である」と判断し、睡眠薬を処方して診療を終えるケースがあります。一見すると、十分な対応だと思うでしょう。おそらく、あなたは医師から処方された睡眠薬を服用して、ぐっすり眠れるようになるはずです。

しかし、睡眠不足の根本の原因が職場での強いストレスだった場合はどうでしょうか?

毎日夜遅くまで働き、職場の人間関係によってストレスを溜めていたとしたら、一旦は睡眠薬で眠れるようになっても、会社に行けば不眠を再度発症することになるでしょう。何度も睡眠障害が再発してしまうことから、大きな合併症・生活習慣病を発症してしまうかもしれません。

参考
日本睡眠学会
当院の睡眠障害外来について、NCNP病院国立神経・神経医療研究センター、2022.09.02

睡眠外来を受診すると

一般的な診療科では、睡眠不足の原因が何かまでは追求されず、結果的に対症療法のような形で終わってしまうことがあります。

しかし、ここにアプローチできるのが、睡眠外来です。

睡眠外来では「眠れない」「起きられない」といった症状の根本的な原因が何か、しっかりと追求します。そして以下に示す患者の状況を詳しくヒアリングしたのちに、原因と対処法を提案してくれるのです。

・既往歴
・服薬歴
・ライフスタイル
・ストレス
・環境の変化

つまり、前述した例を参考にするのなら、患者の睡眠不足の原因が職場でのストレスであると突き止めてくれます。そして、ストレスをなるべく少なくする方法や回避する方法を提案し、日常生活に戻れるようにサポートするのが睡眠外来の大まかな治療の流れです。

もちろん他の診療科が劣っているわけではありません。ですが、睡眠の問題を解消することを第一に考えるのであれば、睡眠外来を受診するほうがより確実に治療できる可能性が高いといえるのです。

参考
日本睡眠学会
当院の睡眠障害外来について、NCNP病院国立神経・神経医療研究センター、2022.09.02

睡眠専門医の治療で早急な症状改善が期待できる

睡眠外来には、睡眠専門医が在籍していることが多いのも強みです。

睡眠専門医とは、日本睡眠学会に「睡眠医療についての幅広い知識及び診療能力を有している」と認定された資格を所有する医師のことを指します。いわば「睡眠のスペシャリスト」である証です。

睡眠障害は「眠れない」「起きられない」という症状の裏に、ストレスや環境の変化、神経系の異常、呼吸器系の異常などさまざまな原因が潜んでいる疾患です。しかも、複数の要素が複雑に入り組んでいたり、原因によって治療法がまったく違うため、専門的な知識と経験が必要になります。

睡眠障害は症状の見極めが非常に難しく、経験の乏しい医師では正しい診断が困難なケースが多いのも事実です。

信頼性のある治療を求める場合には、睡眠専門医が在籍する睡眠外来を受診するのが確実だといえるでしょう。

参考
日本睡眠学会
当院の睡眠障害外来について、NCNP病院国立神経・神経医療研究センター、2022.09.02

睡眠外来を選ぶときのポイント

手書き’POINT'の文字

睡眠外来を受診するとき、どのようにクリニックを選ぶのがよいか悩んでいる方もいるでしょう。睡眠外来を探すポイントを2つに分けて紹介します。

睡眠専門医がいるクリニックを選ぶ

睡眠外来を探すときは、睡眠専門医がいるクリニックを選びましょう。

前述したように、睡眠専門医は睡眠障害の診断・治療の経験を豊富に持つ「睡眠のスペシャリスト」です。彼らは、日本睡眠学会が規定した厳格な条件をクリアしている専門家なので、安全性は折り紙付きだといえます。

もちろん睡眠専門医資格がなくても、睡眠障害の診断・治療をすることは可能です。ですが、近所に睡眠専門医が在籍している睡眠外来があるのなら、まずはそちらの受診を検討してみてください。

睡眠専門医についての詳しい情報は、日本睡眠学会のホームページから確認できます。

参考
失敗しない心療内科・精神科(メンタルクリニック)の選び方、うつ病ナビby品川メンタルクリニック精神保健指定医監修

通いやすいクリニックを選ぶ

睡眠外来は、あなたのライフスタイル・スケジュールに合わせて、通いやすいクリニックを選びましょう。

睡眠外来では、不眠症以外にも、さまざまな疾患や原因を総合的に判断して診断・治療を行います。一朝一夕で症状が改善されるケースは少なく、治療には通院が必要となることがほとんどです。

先ほど「睡眠専門医が在籍する睡眠外来を受診するのが良い」とお伝えしましたが、あまりにも自宅から遠かったり、職場からのアクセスが悪かったりすると、通院するのが億劫になります。
これだと、せっかく改善の見込みがあるのにもったいないですよね。

よってクリニックを選ぶ際は、自宅や職場からのアクセスの良さを必ずチェックしましょう。

参考
失敗しない心療内科・精神科(メンタルクリニック)の選び方、うつ病ナビby品川メンタルクリニック精神保健指定医監修

おすすめの睡眠外来があるクリニック

若い医療従事者の男女

自分で睡眠外来クリニックを探せないとお悩みなら、こちらで紹介する2院がおすすめです。相談者に寄り添った検査・治療を行うことはもちろん、効果的な治療法を提案します。

診断書がすぐにもらえる精神科・心療内科『うるおいクリニック』

休職のために診断書がすぐほしいと急いでいるのなら「うるおいクリニック」がおすすめです。

うるおいクリニックは、最短即日で診断書を発行してくれるクリニックであり、休日も診療しているため、平日忙しい人でも気軽に訪問できます。患者に合わせたオーダーメイド治療を得意としており、睡眠障害の治療にも長けているクリニックです。

24時間いつでもWeb予約できるので、会社員として働きながら睡眠障害と戦っている人、すぐに診断書が欲しいと考えているのなら、うるおいクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)が治療できる『いびきメディカルクリニック』

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を始めたいのなら「いびきメディカルクリニック」がおすすめです。
いびきメディカルクリニックは、睡眠障害の中でもいびきや睡眠時無呼吸症候群の治療に特化した専門外来です。治療が難しいとされていた睡眠時無呼吸症候群の根本治療を行っています。

また、いびきメディカルクリニックだけで施術できる切らないレーザー治療「パルスサーミア」を利用できるのがおすすめのポイントです。施術時間が15分程度であり、当日に退院できます。休みを取ることなくいびき・睡眠時無呼吸症候群の根本治療を始められるため、仕事やプライベートで忙しい人は、ぜひいびきメディカルクリニックに相談してみてください。

パルスサーミアについて詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。パルスサーミアの効果、利用者の感想をチェックできます。

まとめ

笑顔の女性看護師

今回は、睡眠外来に相談するメリット、クリニックの選び方について解説しました。

睡眠外来は、いびきや睡眠時無呼吸症候群、不眠症といった睡眠の疾患を治療できる専門外来です。睡眠専門医と呼ばれる睡眠治療のプロが在籍しているため、あなたの睡眠にどんな問題があるのか、専門的な知識と経験をもとに診療してくれます。

睡眠の異常は体が発するSOSのサインです。「たかが、睡眠不足程度で病院に行くなんて」と思わず、気になることがあれば速やかに相談してみてください。

【よくある質問】
Q.睡眠外来とはなんですか?

A.睡眠外来とは、睡眠障害(睡眠・覚醒に問題が発生することで日常生活に著しい支障をきたしている状態)に特化して診察・治療をする専門外来です。

Q.睡眠外来を受診すると、どんなメリットがありますか?

A.睡眠外来には、睡眠専門医と呼ばれる睡眠治療のプロが在籍していることが多いです。ゆえに、睡眠の異常に対して原因の究明や対症療法ではない根本的な治療を行ってくれる可能性が高いです。

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