Column

  1. ホーム
  2.   >  コラム一覧
  3.   >  鼻いびきと喉いびきの主な違いは?原因と注意したいいびきの特徴

鼻いびきと喉いびきの主な違いは?原因と注意したいいびきの特徴

2021.12.15

横で寝る男性のいびきに困る女性

いびきには、大きく分けて鼻いびきと喉いびきがあります。 

そこで、鼻いびきと喉いびきの違いと、いびき全般に共通する原因、いびきの解消に効果が期待できる対策法を紹介します。 

イビキメディカルクリニックのいびきの治療はこちら

鼻いびきと喉いびきにはどんな違いがある?

寝ながら鼻をかむ男性

私たちは鼻や口で呼吸をしていますが、寝ている間は、さまざまな理由で空気の通り道(気道)が狭くなることがあります。その狭い通り道を息が通るときに、音が鳴るのがいびきです。 

気道が狭くなる原因が鼻にあるときを「鼻いびき」、舌や扁桃腺など口の中に原因があるときを「喉いびき」と呼びます。 

鼻いびきの主な原因は、風邪やアレルギー性鼻炎による、いわゆる鼻づまりです。鼻の粘膜が炎症を起こして鼻の息の通り道が狭くなることで音が鳴ります。鼻の真ん中の骨が曲がっている鼻中隔湾曲症が原因となっている人もいます。 

一方、喉いびきの主な原因は、寝ている間に舌が気道に落ち込んでしまうことです。扁桃腺が生まれつき大きかったり、病気で炎症を起こしたりしても喉いびきの原因となります。 

喉いびきには注意が必要

鼻孔を検査する女性

鼻いびきは多くの場合、鼻づまりの原因となっている炎症などを抑えれば治まります。鼻中隔湾曲症も必要に応じて矯正手術を行うこともあります。 

しかし、喉いびきの場合は少し注意が必要です。寝ている間に呼吸が何度も止まる睡眠時無呼吸症候群の原因となり、治療が必要となることがあります。 

喉いびきは多くの場合、舌が気道に落ち込むことで起こりますが、その原因はさまざまです。肥満や舌の筋肉の衰え、骨格などが原因として挙げられますが、口呼吸になっているケースが多く見られます。 

普通、人が寝ているときは、鼻で呼吸をするのですが、口呼吸になると口が開いたままになり、喉が炎症を起こして気道が狭くなります。特に仰向けの姿勢で寝ている人は、口が開いていると舌が気道に落ち込みやすくなるのです。 

普段の日常生活では、鼻呼吸をしている人でも、寝ているときは口呼吸になっていることがあるので要注意です。 

また、口を閉じているのに喉いびきをかいている人もいます。こうした人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があり、重症の恐れがあります。 

鼻いびきや喉いびきの原因

肥満の男性

鼻いびきや喉いびきを起こす、気道が狭くなる症状の原因は、病気や体質、疲労などさまざまです。 

具体的にどのようなときに気道が狭くなり、いびきを起こすか、理由とともに説明しましょう。 

一時的なことが原因

体調など一時的な原因で気道が狭くなることがあります。この場合は、原因となっている問題さえ解消すれば、いびきも止まるケースがほとんどです。 

原因として多いのが、風邪による炎症で鼻や喉の気道が狭まってしまう場合です。ほとんどは風邪の症状が和らげば、いびきも軽減します。 

また、飲酒したときも、体の筋肉が緩み、舌が気道をふさぐことでいびきをかいてしまいます。 

他に、体が疲れているときやストレスがたまっているときも、筋肉が緩みやすくなるうえ、酸素を多く取り込もうと鼻と口で呼吸しようとするのです。このため、いびきもかきやすくなります。 

いずれの場合も、狭くなった気道に取り込める空気の量が減って、口呼吸をしやすい状態です。このようにして起こるいびきは、深酒を控え体調を整えれば、たいていは治まります。 

肥満体型

肥満になると、体の中に必要以上の脂肪が蓄積されます。脂肪はおなか周りだけでなく、首の周りや舌にも蓄積して喉を圧迫し、気道を狭くします。 

脂肪は体の見えない部分まで、至るところに蓄積し、健康にさまざまな影響を及ぼしますので、健康的な体重の維持に努めましょう。 

アレルギー症状

花粉症やアレルギー性鼻炎で鼻の中が炎症を起こすと、鼻の中がつまり息苦しくなります。そのため、体は酸素を求めて自然と口呼吸になってしまい、いびきの原因となります。 

炎症が治まり、鼻が通るようになるといびきも止まりますので、心配はありません。 

顎が小さい

顎が小さい方は、いびきをかく傾向があります。 

日本人はもともと、欧米人などに比べ体格が小さく顎の骨も小さくなりがちで、気道を確保しにくいため、いびきをかきやすいといわれます。 

特に女性は食生活の変化で顎があまり成長しなくなったうえ、小顔がもてはやされるようになったため、顎の小さい人が増えました。それにつれて、いびきに悩む女性も増えているようです。 

一方で、女性ホルモンには気道を広げる作用があります。このため、女性ホルモンの分泌量が多い若い頃にはいびきをかいていなかった人も、40~50代を過ぎて女性ホルモンが減少してくると気道が狭くなり、いびきをかくようになることもあります。 

睡眠薬や精神安定剤

睡眠薬や精神安定剤の一部など、気分をリラックスさせる薬には筋肉を緩める効果があります。このため、睡眠薬などを飲むと、いびきをかくようになることがあります。 

薬を服用するようになってから、いびきをかくようになったなど心当たりのある場合は、自己中断をせずにかかりつけの医師に相談しましょう。 

妊娠している

妊娠後、いびきをかくようになる女性もいます。 

妊娠すると、女性の体は出産や育児に備えて劇的に変化します。栄養を胎児に回し、出産後の授乳に備えるため、皮下脂肪が蓄積されやすくなり、体重も増えやすくなるのです。 

すると、肥満の人と同様に首周りにも脂肪がつき、脂肪が首の周囲を圧迫して気道が狭まるため、いびきをかきやすい状態になります。 

鼻いびきや喉いびきは生活に影響する

仕事中にあくびをする男性

鼻いびきであれ、喉いびきであれ、いびきをかくのは少し恥ずかしいもの。しかし、恥ずかしいだけでなく、普段の生活や健康に悪影響を及ぼすことがあります。 

例えば、どんなに大きないびきをかいても、自分のいびきで目を覚ます人はあまりいませんが、周囲の人は気になります。同じ部屋で寝ている家族や、一緒に旅行に出かけた友人の安眠を妨害し、迷惑をかけていることがあるのです。 

また、いびきをかくと、睡眠中に呼吸が止まってしまったり、息苦しくなったりすることもあります。このような状態では、いくら寝ても疲れが取れません。このため、日中でもひどい眠気や倦怠感を生じ、集中力や記憶力も低下します。 

それどころか、睡眠時無呼吸症候群や心臓の病気、脳卒中などの重い病気を引き起こすこともあるのです。 

鼻いびきや喉いびきの解消方法

抱き枕を抱えて寝る女性

家族や友人に迷惑をかけるだけでなく、自分の健康にも関わる鼻いびきや喉いびき。どのように解消すればいいのでしょうか。 

自宅でもできる対策を紹介します。軽い症状であれば、こうした対策でいびきが解消することもあります。 

 
しかし、改善が見られないときや、時折呼吸が止まっているようなときは、専門医を受診しましょう。 

体重を落とす

肥満といびきは密接な関係があります。 

このため、肥満気味でいびきをかいてしまうという人には、ダイエットが対策として有効です。 

しかし、体重を落とそうと急激なダイエットに取り組むのは、かえって健康によくありません。食事を極端に制限すると、疲れやすくなりストレスもたまります。疲労やストレスがいびきの原因になれば本末転倒です。 

無理な食制限などで体重を落とすのではなく、有酸素運動を中心に体を動かし、余分な脂肪を消費していくのがいいでしょう。 

寝るときは横を向く

就寝時に仰向けになると、舌が喉の方に沈み込み、気道をふさぎやすくなります。 

横向きで寝る習慣をつけることで、いびきが解消されることがあります。 

抱き枕を使うと横向きに寝やすくなるでしょう。 

枕やマットレスを変える

枕や布団、マットレスなどの寝具があっていないことも、いびきの原因になります。 

枕が高いと、首が曲がって上気道が狭まります。 

枕の高さだけでなく寝具の硬さも大切で、枕や敷布団、マットレスが柔らかすぎると、体が深く沈み込んで首が曲がってしまうのです。 

最近は、気道を確保するために、横向きになりやすい枕も寝具メーカーから発売されています。こうした枕を使ってみてもいいでしょう。 

就寝前はアルコールを飲まない

飲酒にはリラックスする効果もありますが、飲み過ぎると喉や舌の筋肉が緩み、舌が気道をふさぎやすくなります。 

また、体内でアルコールを分解するときに大量の酸素が必要になります。このため、酸素を多く取り込もうと口呼吸になり、いびきをかきやすくなるのです。 

お酒を飲まなかったときに、いびきをかかないのであれば、大きな問題はありませんが、普段からいびきをかく人は、飲酒によってさらにひどくなる可能性があります。 

いびきが気になる人は、就寝前の飲酒を控えましょう。 

マウスピースを付ける

軽度から中度のいびきであれば、就寝時にマウスピースを装着することで解消が期待できます。 

重度の人でも一定程度いびきを軽減できる可能性がある方法です。 

 
マウスピースは上下の歯に装着し、下あごが上あごより数ミリ程度前に出た状態で固定します。これによって仰向けで寝ていても気道が確保され、いびきをかきにくくなるのです。 

睡眠時無呼吸症候群と耳鼻科で診断されれば、マウスピースには健康保険が適用されます。 

鼻呼吸を意識する

口呼吸は、いびきの原因の1つです。口呼吸をすると口が開くことで舌が落ち込み、気道が狭まるため、いびきをかきやすくなるのです。 

現代人は柔らかな食べ物ばかりを食べるようになったため、口を閉じる顎の力が弱まり、口呼吸をする人が増えたといわれます。 

口呼吸をすると、外の空気が直接喉に入り込み炎症を起こしやすくなります。 

健康のためにも、普段から鼻呼吸を習慣づけましょう。 

また、鼻炎などの鼻の病気があると、鼻から呼吸しにくいので口呼吸に頼りがちです。鼻の病気もしっかり治療しましょう。 

マスクを付ける

マスクを使った、いびき対策もあります。 

マスクをして就寝すると、口の周りの乾燥を防ぎ、鼻づまりによるいびきを改善できる可能性があります。 

口呼吸の癖を矯正し、鼻呼吸へと習慣づける過程で行いたい対策です。 

口呼吸を防ぐために顎を固定するマスクもありますので、鼻呼吸の習慣づけに使用するのも良いでしょう。 

マスクの素材には、いくつか種類がありますが、一晩中マスクをしていると肌荒れやニキビが心配です。保湿効果の高いガーゼタイプを選ぶといいでしょう。 

また、保湿効果の高い夜用マスクも発売されています。 

マスクをして寝ると、冬などは乾燥やウイルスから喉を守ることができるので、風邪対策にもなります。 

加湿器を使う

こちらも、口呼吸の癖を鼻呼吸へと矯正するまでの間、行いたい対策です。 

寝ている部屋の空気が乾燥していると、鼻や喉が炎症を起こしやすくなり、いびきが悪化してしまいます。 

冬など乾燥する時期には加湿器を置いて、湿度を調整するといびきが軽くなる可能性があります。 

加湿器がなければ、部屋に濡れタオルを置いてもいいでしょう。 

鼻いびきや喉いびきに悩んでいるならクリニックへ相談しよう 

自分ではなかなか自覚できないのに、周囲に迷惑をかけてしまういびきは、なかなか厄介な相手です。 

しかも、睡眠時無呼吸症候群という命に関わる病気が原因となっていることもあり、注意が必要です。疑わしい場合には、専門医の診察を受けることをおすすめします。場合によっては専門的な治療や手術が必要になることもあります。 

いびきは、たまに風邪を引いたり、お酒を飲み過ぎたりしたときにいびきをかいてしまうくらいなら問題はありませんが、いつも大きないびきをかいているようなら要注意。 

いびきの原因や対処法を知り、周囲にも迷惑をかけない快適な眠りを手に入れましょう。 

いびき対策をしても症状が治まらない場合には、いびき専門のいびきメディカルクリニックに相談ください。 

内部リンク:いびきの治し方8選!いびきの原因を知って対策をしよう

お問い合わせ

IBIKI MEDICAL CLINICでは、
無料カウンセリング(完全予約制)を
行っております。。

お電話、または下記のフォームから
無料カウンセリング予約を
お申し込みください。
担当より48時間以内にご連絡いたします。

Top