鼻中隔湾曲症の原因・症状・治療法(手術)について

いびきの治療・治し方
2023.10.19

「風邪をひいているわけでもないのに鼻がつまる感じがする…」
「寝ているときも鼻がつまって寝苦しい…」

こんな症状でお悩みの方はいませんか?もしかするとその症状は、「鼻中隔湾曲症」によって引き起こされているものかもしれません。

鼻中隔湾曲症とは、鼻腔を左右に隔てている壁が通常より強く曲がっていることで、鼻づまりや鼻血が出やすいなどの症状を引き起こす疾患です。中には鼻づまりの症状が強く出ることで、いびきや寝苦しさにつながることもあります。

この記事では、鼻中隔湾曲症の原因や症状について解説したのち、どのように治療を行うのか解説していきます。ぜひ、参考にしてください。

鼻中隔湾曲症とは

下まぶたを指で押さえている

鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とは、鼻の穴を左右で隔てている鼻中隔が、何らかの原因で湾曲している(強く曲がっている)せいで、鼻づまりやいびき、嗅覚障害といった症状が現れる慢性疾患です。

通常、健康な人でも鼻中隔の多少の湾曲は起こり得ますが、鼻中隔湾曲症の人は湾曲が強く起こっているために風邪でもないのに鼻がつまっていたり、薬を飲んでも鼻炎症状が治らなかったりといった症状が現れます。

長期間改善しない鼻炎症状があるという人は、鼻中隔湾曲症の可能性があるので、一度耳鼻咽喉科を受診すると良いでしょう。

参考:
鼻中隔湾曲症|ひろい耳鼻咽喉科クリニック
鼻中隔湾曲症の日帰り・短期入院手術なら横浜市の石井耳鼻咽喉科診療所
鼻中隔弯曲症|岩野耳鼻咽喉科
鼻中隔湾曲症 (びちゅうかくわんきょくしょう)|恩賜財団済生会

鼻中隔湾曲症の原因は?

モーニングアタック

鼻中隔湾曲症は、鼻中隔を構成する軟骨と骨の成長スピードの不一致で発生するとされています。

基本的に、鼻中隔は「鼻中隔軟骨」「篩骨正中板(しこつせいちゅうばん)」「鋤骨(じょこつ)」という軟骨と骨で構成されており、頭が大きくなるにしたがってこれらも成長していきます。しかし、まれに軟骨の成長スピードが他の骨よりも早いせいでズレが生じ、そのズレを解消するために軟骨が大きく湾曲することがあります。

これが、鼻中隔湾曲症が生じる典型的な原因です。

その他には、鼻に打撲や骨折といった外傷を負ったことが原因となって鼻中隔が湾曲することもあります。

この鼻中隔湾曲症は、体の成長とともに鼻中隔が曲がっていくため、小児では気づくことがほとんどなく、体が成長しきった成人になってはじめて発覚することが多いです。

参考:
鼻中隔湾曲症|ひろい耳鼻咽喉科クリニック
鼻中隔湾曲症の日帰り・短期入院手術なら横浜市の石井耳鼻咽喉科診療所
鼻中隔弯曲症|岩野耳鼻咽喉科
鼻中隔湾曲症 (びちゅうかくわんきょくしょう)|恩賜財団済生会

鼻中隔湾曲症の症状について

ティッシュで鼻をかんでいる女性

鼻中隔湾曲症の代表的な症状は鼻づまりですが、鼻血が出やすくなったり、慢性副鼻腔炎などを起こしたりしやすくなります。詳しい症状を見ていきましょう。

・鼻づまり(鼻閉)
:鼻中隔湾曲症でも多い症状。特に片方の鼻腔がよくつまる場合、そちら側の鼻腔に鼻中隔が突き出ていて、空気の通り道が狭くなっていることがある。

・鼻出血
:鼻中隔の湾曲により、鼻腔内に突き出ている部分の粘膜は薄く引き伸ばされているため、血管が傷つきやすく、鼻血が出やすくなる。

・アレルギー性鼻炎
:鼻中隔湾曲症は、鼻中隔が湾曲していることでもともと鼻腔が狭くなっている。そこに、アレルギー性鼻炎による粘膜の腫れが引き起こされると、さらに鼻腔が狭まってしまうため、鼻水や鼻づまりといった症状が出やすく、なおかつ悪化しやすくなる。

・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
:鼻中隔湾曲症によってよく鼻づまりを起こすと、鼻腔の通気性が失われて細菌が繁殖しやすくなる。その結果、粘膜が炎症を繰り返すことで副鼻腔内に膿が溜まるようになり、慢性副鼻腔炎になる。

・頭痛や片頭痛
:鼻中隔湾曲症で鼻呼吸ができず口呼吸を繰り返すようになると、呼吸が浅くなって脳が必要とする酸素が不足し、頭痛や片頭痛といった症状が現れることがある。

上記の他にも、鼻がつまっていることによる嗅覚障害や味覚障害、しつこいくしゃみ、中耳炎、そして睡眠中のいびきにつながることがあります。

いびきの放置がもたらす健康リスク

上記で、鼻中隔湾曲症の症状について解説しましたが、慢性的な鼻づまりによっていびきにつながることがあります。

多くの人は、「寝ている間にいびきをかくだけ」と考えるかもしれませんが、鼻中隔湾曲症によるいびきの放置はさらに危険な疾患につながる可能性があります。

それが、「睡眠時無呼吸症候群(sas)」という病気です。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に気道が狭くなって呼吸が止まったり、いびきをかいて十分に酸素を取り込めなかったりすることで、身体が慢性的な低酸素状態になる疾患のこと。重症化すると、夜中に何度も目覚める中途覚醒の繰り返しから慢性的な睡眠不足に陥り、十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に眠気を感じたり、疲労感を感じたりする状態になります。

本来、人間の呼吸は鼻呼吸を基本に空気が出入りすることでスムーズに行われていますが、鼻中隔湾曲症の人は鼻がつまっているため鼻呼吸がうまくできず、無呼吸につながりやすくなります。

そして、この無呼吸が定着してしまうと、肥満や糖尿病、高血圧などの原因になり、最悪の場合脳卒中や心筋梗塞などを引き起こし、死に至ることもあるのです。

実際、医療機関を受診して詳しく調べてみると、無呼吸の原因が鼻中隔湾曲症だったというケースはよく報告されています。

家族にいびきを指摘されたことがあったり、寝不足を実感していたりする人は、睡眠時無呼吸症候群を発症しているかもしれません。そして、慢性的な鼻づまりがある人は、何らかの鼻疾患によって無呼吸になっている可能性が非常に高いので、速やかに病院を受診し、治療を受けるのを推奨します。

参考:
いびきのメカニズム|睡眠時無呼吸なおそう.com
睡眠時無呼吸症候群の合併症について|にしかわ耳鼻咽喉科

鼻中隔湾曲症と症状が似ている疾患

そうとは言いつつも、鼻中隔湾曲症は世間の認知度も低いうえに、似たような症状の疾患が多くあるので、専門知識を持たない私たちが見分けるのはかなり難しいと言えます。

実際、鼻中隔湾曲症と似た症状を示す疾患には次のようなものがあります。

・通年性アレルギー性鼻炎(ホコリ、ダニなどをアレルゲンとし、季節を問わず鼻炎症状がある)
・季節性アレルギー性鼻炎(花粉症などが一般的で、アレルゲンが飛ぶ季節にのみ鼻炎症状が生じる)
・慢性副鼻腔炎(蓄膿症) など

ですが、詳しく検査をしてみるとアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎の原因が、鼻中隔湾曲症だったというケースは多く見られます。

ゆえに、慢性的な鼻づまり、鼻炎、いびきなどの症状が見られるときは、鼻中隔湾曲症を発端とする上記の疾患である可能性が十分考えられるので、迷わず病院を受診するようにしましょう。

鼻中隔湾曲症の診断方法

心電図 医療イメージ

それでは、実際に医療機関を受診するとどのような診断が行われるのでしょうか?

主に医療機関では、症状の程度や合併症(慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など)の有無を調べる検査を行います。具体的には次の通りです。

・視診:「鼻鏡」という器具で鼻孔を広げ、鼻中隔を直接観察する検査。

・内視鏡検査:細い内視鏡を挿入し、粘膜の状態も含めて鼻腔内の状態を詳細に観察する。

・3CT(コンピュータ断層撮影)検査:X線で鼻の断層を撮影し、鼻中隔がどのように曲がっているか、さらには合併症の有無などを正確に把握する。

・鼻腔通気度検査:測定するための機械を鼻に当て、鼻で呼吸した際の空気の通り具合から鼻の通気の度合いを確認する。

・その他の検査:アレルギーなどを発症していないかを調べることもある。

参考:
鼻中隔弯曲症|岩野耳鼻咽喉科

鼻中隔湾曲症の治療法について

上記の検査で鼻中隔湾曲症と診断されると、次はいよいよ治療の段階に進みます。

対症療法

まずは、対症療法です。

主に薬を使用した保存療法を行い、症状に合わせて抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド点鼻薬などを使って鼻づまりの症状を緩和させていきます。

ただし、点鼻薬は使い続けていると鼻づまりが悪化することもあるため、長期にわたって常用する場合は医師の指示を仰ぐようにしましょう。

根本的に治療するためには手術が必要

上記のような対症療法でも、鼻づまりなどの症状を落ち着かせることは可能です。

ですが、鼻中隔湾曲症は骨と軟骨の構造的な問題によって引き起こされているので、根本的に治療するためには手術によって湾曲を解消する必要があります。

そのため、上記のような薬剤を用いた対症療法は、なんらかの理由により手術を実行できない場合や、症状が軽く手術に踏み切れない場合など、限られた場合を想定しておくのが良いでしょう。

鼻中隔湾曲症矯正手術・粘膜下下鼻甲介骨切除術

鼻中隔湾曲症の治療法として最も一般的なのが、手術による鼻中隔の湾曲の解消です。

鼻中隔湾曲症矯正手術では、曲がった鼻中隔の軟骨を削って真っ直ぐにすることで鼻の通りを良くし、鼻づまりなどの症状改善を目指します。

また、鼻中隔の歪みを治すのと併行して、粘膜下下鼻甲介骨切除術が行われることもあります。これは、主にアレルギー性鼻炎のような鼻の炎症を併発している場合に行われる手術で、鼻の内部にある下鼻甲介と呼ばれる突起を切除することで、鼻の通りを改善します。

これらの手術は、基本的に局所麻酔下で行われ、日帰り手術となることが多いです。そして、術後数日で通常通りの生活に戻れることから、術後の負担も少なく、外科手術の中ではハードルの低い治療法と言えるでしょう。

「手術」と聞くと不安や恐怖感を感じることがあるかもしれませんが、過度に怖がらず、医療機関にまずは相談するようにしましょう。

鼻中隔湾曲症矯正手術については、下記記事でも

治療後の鼻の変形について

そうとはいっても、リスクが全くないわけではありません。

鼻中隔矯正術では、曲がっている部分の鼻中隔軟骨を切除して湾曲を解消するため、まれに「鞍鼻(あんび)」という鼻のへこみが発生する場合があります。

経験豊富な医師であればこうした合併症が起こる頻度は非常に少ないですが、治療を受ける際は信頼できる医療機関で手術を行うのが良いでしょう。

参考:
鼻中隔湾曲症|ひろい耳鼻咽喉科クリニック
鼻中隔湾曲症の日帰り・短期入院手術なら横浜市の石井耳鼻咽喉科診療所
鼻中隔弯曲症|岩野耳鼻咽喉科
鼻中隔湾曲症 (びちゅうかくわんきょくしょう)|恩賜財団済生会

いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)改善をしたいならいびきメディカルクリニックへ

男女の看護師

いびきメディカルクリニックは、いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療の専門医院として、これまで数多くの患者様の治療を担当してきました。

当院で実施している「パルスサーミア」は、いびき治療の中でも最先端の手法で、いびきの原因である喉粘膜の広がりをレーザーで引き締めることで気道を確保し、いびき・無呼吸の根本治療を目指します。

「喉の粘膜にレーザーを当てるの?」と不安になった方もいるかもしれませんが、パルスサーミアで使用するレーザーは最新のものなので、粘膜を傷つけずに引き締めることが可能です。

その証拠に、施術時の出血はゼロで、術後の痛みもほとんどありません。しかも、術後のダウンタイムも数日で済むので、短期間で通常通りの生活に戻ることができます。

なおかつ、施術時間も約15分程度なので、日帰り手術が可能です。忙しいサラリーマンや、まとまった時間が取りにくい主婦の方でも安心して実施できるので、興味のある方はぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください。専門のスタッフがお客様の疑問に対して丁寧におこたえいたします。

まとめ

今回は、鼻中隔湾曲症について解説しました。

鼻中隔湾曲症は、成長過程で鼻中隔の骨と軟骨の成長スピードの不一致が原因で左右の鼻を隔てる壁に歪みが生じ、鼻呼吸のしにくさや鼻づまり、鼻炎症状、いびきなどの症状を生じさせる疾患です。

治療法としては、薬剤を使用した対症療法もありますが、鼻中隔矯正術(外科手術)によって鼻中隔の湾曲を解消する方法が基本とされています。ただし、手術といっても合併症などのリスクはそれほど高くなく、ハードルは低いと言われているため、過度に怖がる必要はないと言えます。

そして、鼻中隔湾曲症の解消は、いびきや無呼吸の改善・予防にも効果を発揮します。生活のQOL向上にもつながるため、心当たりのある人は迷わず医療機関を受診するのが良いでしょう。

【よくある質問】
Q.鼻中隔湾曲症とはどのような病気ですか?

A.鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とは、鼻の穴を左右で隔てている鼻中隔が何らかの原因で湾曲している(強く曲がっている)せいで、鼻づまりやいびき、嗅覚障害といった症状が現れる慢性疾患です。

Q.鼻中隔湾曲症の治療法にはどのようなものがありますか?

A.薬剤を使用した対症療法もありますが、基本は「鼻中隔矯正術」と呼ばれる外科手術を行います。鼻の構造の問題をもとから解消できるので、根本治療を目指すことも可能です。

このページの監修医師
田沼 欣樹いびきメディカルクリニック いびき専門医
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
田沼 欣樹
いびきや睡眠時無呼吸症候群は様々な病気に合併しやすいと言われています。健康寿命を伸ばす為にも早期診断・治療をおすすめします。いびきや睡眠時無呼吸症候群で悩む患者様へ、当院のレーザー治療で快適な睡眠手に入れていただき、健康をサポートすることをモットーに日々取り組んでいます。
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