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【薬では治らない?】睡眠時無呼吸症候群の治療薬服用について

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が浅くなったり、無呼吸を起こしたりすることで体内の酸素量が減ってしまいます。そのため、さまざまな病気を引き起こす原因になりかねません。

治療としては、CPAPやマウスピース、生活習慣の改善が主に行われていますが、薬物治療は睡眠時無呼吸症候群の根本的な治療としては行われていません。 ここでは、睡眠時無呼吸症候群における治療薬について解説していきます。治療薬が使われる場合や、睡眠時無呼吸症候群の治療薬以外の治療方法などについて詳しく解説していますので、ご参照ください。

睡眠時無呼吸症候群における薬物治療は補助的な役割

治療薬

睡眠時無呼吸症候群を根本的に治す治療薬というのは、ありません。例えば、気道を塞ぐ原因が鼻水や鼻づまりであれば、それを解消する薬を服薬するという具合に、補助的な役割として使用されています。

睡眠時無呼吸症候群は、何かしらの影響で気道が閉塞し、空気の通り道が狭くなることで十分な換気ができず、体内が酸素不足になっている状態です。そのため、単に薬を飲めば治るというものではなく、それぞれの原因に合った治療が必要です。

気道が閉塞する主な原因は、以下の通りです。

・肥満による脂肪が気道を圧迫している

・飲酒により筋肉の緊張がゆるみ、舌が気道に落ちることで閉塞する

・あごの骨格が小さく、舌が落ちやすい

・扁桃腺が大きい、アデノイド

以上のことから、睡眠時無呼吸症候群における薬物治療は、病気を直接治すものというよりも治療を補助するために使われるもの、と考えましょう。

そもそも睡眠時無呼吸症候群とは何か、どのような治療がされるのかについては、以下の記事を合わせてご覧ください。

参考:
睡眠時無呼吸症候群の薬物治療
睡眠時無呼吸症候群の治療~適切な治療を見つけるために

睡眠時無呼吸症候群で薬物治療が適用される3つのシーン

治療薬

睡眠時無呼吸症候群の治療で薬物治療が適用されるのは、主に以下の3つのシーンと言えます。

・鼻が詰まって呼吸がしにくい状態のとき

・睡眠がとれないとき

・原因となる病気を治療するとき(中枢性睡眠時無呼吸症候群の場合)

睡眠時無呼吸症候群の症状に応じて、つらい症状を改善するために薬が使われる可能性があるため、医師に相談しましょう。

鼻が詰まって呼吸がしにくい状態のとき

元々アレルギー性鼻炎がある人や、花粉症で鼻が詰まりやすい人には、アレルギー反応を抑える薬を使用することで鼻通りを改善できます。

ただし、薬の中には依存性が高いものもあるため、症状に応じて医師と相談し、使用の有無について慎重に検討しましょう。

また、市販では鼻通りを広げるテープも販売されており、軽度の鼻づまりに効果があると言われています。

睡眠がとれないとき

睡眠時無呼吸症候群の治療として代表的なのは、CPAPやマウスピースの使用です。

なかには、CPAPやマウスピースの装着に慣れず、かえって眠れないという人も多くいます。

寝つくのに時間がかかり、寝不足になってしまっては本末転倒。このような場合は、寝つきをよくする薬が使われることもあります。 ただし、寝つきをよくする薬を使用することで呼吸が弱くなり、睡眠時無呼吸症候群が悪化してしまう可能性もあるため、医師と相談しながら薬の量や種類などを調整することが必要です。

中枢性睡眠時無呼吸症候群の場合は原因となる病気を治療するとき

睡眠時無呼吸症候群には、気道が物理的に塞がれてしまうことが原因とされる閉塞性と、病気により脳が呼吸を止めてしまう中枢性があります。

中枢性睡眠時無呼吸症候群の主な原因となるのは、以下の通りです。

・心不全

・脳卒中

・腎不全

心不全は、心臓のポンプ機能が低下することで二酸化炭素と酸素の交換がスムーズに行えなくなります。

脳へ呼吸するよう指令がうまく伝わらなくなり、睡眠時無呼吸症候群となります。

脳卒中も同様に、脳の呼吸を司る部分に病気を起こすと、呼吸するという指令が伝わらなくなるのです。

また、腎不全は血液内の老廃物が除去しきれない病気であるため、血液の循環が悪くなることで発症すると言われています。 薬物治療以外の方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ご参照ください。自分でできる対処法も紹介しています。

参考:
中枢性無呼吸の症状と治療

睡眠時無呼吸症候群の主な治療方法①:CPAP

CPAP

睡眠時無呼吸症候群の治療方法としてまず選択されるのは、CPAPです。

CPAPは「持続陽圧呼吸療法」と言い、寝ている間に鼻にマスクを装着し、強制的に空気を送り込むことで空気の通り道を確保する治療方法のことを言います。

CPAPについて、以下の項目に分けて解説します。

・CPAPの適応となる人とは?

・CPAPの効果 睡眠時無呼吸症候群と言われている人は、CPAPについて理解して、積極的に治療に取り組みましょう。

参考:
CPAP治療‐睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法

CPAPの適応となる人とは?

CPAPは、睡眠時無呼吸症候群の人の中でも、中等症以上の患者さんに適応されます。

睡眠時無呼吸症候群の重症度は、検査で分かる無呼吸低呼吸指数(AHI)によって分類されているので、以下をご参照ください。

・無呼吸低呼吸指数(AHI):1時間あたりの無呼吸と低呼吸が何回あったかを示すもの

・軽症:5以上15未満

・中等症:15以上30未満

・重症:30以上

CPAPの適応になるのは、1時間のうち無呼吸や低呼吸が15回以上見られる人、ということになります。

参考:
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義・重症度分類

CPAPの効果

CPAPは、鼻に装着したマスクから、その人に合わせた空気圧で空気を送り込むことで舌が元の位置に戻り、空気の通り道を確保する方法です。

装着したその日から、空気の通り道が確保されるため、以下のような効果が見られます。

・ぐっすり眠れた

・朝起きて倦怠感や頭痛がない

・身体が軽い

・日中の眠気がなくなった

・集中力が増した

など、普段悩んでいた症状が解消します。加えて、睡眠時無呼吸症候群により懸念されていた、高血圧や心筋梗塞・脳梗塞などの重篤な病気も回避できるため、CPAPでの治療は積極的に取り組みましょう。

なかには「鼻のマスクが気になって眠れない」「空気圧が強すぎてつらい」など、かえってCPAPが眠りにつきにくい原因にもなりかねません。

鼻のマスクが気になる場合、根気強く慣れるよう最初は短時間から始め、徐々に装着する時間を延ばしていくなど工夫して慣れていきましょう。

空気圧は、医師が患者さんひとりひとりに合わせて調整しているため、つらい場合は医師に相談しましょう。

睡眠時無呼吸症候群の主な治療方法②:マウスピース

マウスピース

マウスピースは、舌が気道に落ちないよう支えるために装着するものです。

医師が必要だと判断し、患者さんと相談してマウスピースでの治療を開始する場合は、マウスピースを作成している歯科医院を受診し、その人に合ったマウスピースを作成しなければなりません。

マウスピースに関して、以下の項目について解説します。

・マウスピースが適用される人の特徴とは?

・マウスピースの効果 CPAPと比べると、大がかりな治療ではなさそうなイメージですが、何が違うのか確認してみましょう。

参考:
マウスピース|治療について|検査と治療‐睡眠時無呼吸症候群

マウスピースが適用される人の特徴とは?

マウスピースは、睡眠時無呼吸症候群の軽症に分類される患者さんに適用されます。

なかには、CPAPと併用している場合や、CPAPを離脱するときにマウスピースに変える人もいます。

中等症以上では、舌が落ちてくる回数も多く、無呼吸や低呼吸の回数が多いため、マウスピースでは支えきれず治療が不十分になることが考えられます。そのため、軽症の患者さんに適用されることが多いです。

また、マウスピースには保険適用で作成できる上下一体型と、保険適用外で作成する上下分離型があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

メリットデメリット
上下一体型・保険適用で比較的安価で作成できる
・小型で持ち運びしやすい
・装着すると会話や飲水できない
・違和感が強い
上下分離型・あごが離れるため会話や飲水ができる
・装着時の違和感が一体型よりも少ない
・保険適用外で値段が高い
・一体型よりも大きい

医師と相談しながら、自分に合ったマウスピースを作成していきましょう。

マウスピースの効果

マウスピースの効果は、以下の通りです。

・上あごを前に出した状態を維持し、舌が落ちないようにすることで空気の通り道を確保する

・空気の通り道が確保でき、いびきや無呼吸が改善する

・口呼吸ができないため鼻呼吸への習慣づけができる

マウスピースを作成するのに時間がかかったり、睡眠時無呼吸症候群でかかる病院と歯科医院どちらも通院しなければならなかったりするため、大変な部分もありますが、軽症のうちに治すと負担も軽いです。

早めに受診して治療しましょう。

参考:
マウスピースによる治療

睡眠時無呼吸症候群の主な治療方法③:手術

手術

睡眠時無呼吸症候群の原因が、のど周囲の構造によるものであれば、手術をして取り除く治療が適応されます。手術の適応になるのは、以下の通りです。

・軟口蓋、口蓋垂が大きい

・扁桃腺が大きい

・アデノイドが大きい

のどの周囲にある組織を軟口蓋や口蓋垂と言い、元々厚かったり大きかったりすることで気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすい状態の人がいます。

アデノイドは、鼻の奥からのどにかけてできるリンパの塊であり、大きさによっては気道を塞ぐため手術をして取り除く必要があります。

しかし現在は、手術で切り取る他、レーザー治療も積極的に行われるようになりました。

レーザー治療は、従来よりも痛みや出血を抑えて睡眠時無呼吸症候群を治療することが可能です。

手術やレーザー治療には、それぞれメリット・デメリットがあります。人それぞれの状態に合わせて、医師と治療方法を決めましょう。

参考:
睡眠時無呼吸症候群の治療~適切な治療を見つけるために~

睡眠時無呼吸症候群の主な治療方法④:生活習慣の見直し

バランスの取れた食事

睡眠時無呼吸症候群の多くの原因は、肥満や飲酒などの生活習慣によるものが多いです。

日頃の生活習慣を見直し改善していけば、日中の眠気や集中力の低下といった悩みが解消するのに加え、心不全・脳梗塞などの重篤な病気を防ぐことにもなります。

以下の3つの項目を参考に、生活習慣を見直してみましょう。

・減量する

・タバコや飲酒は控える

・睡眠薬を服用中の人はかかりつけ医に相談する

参考:
SASnet 治療方法

減量する

厚生労働省によると、肥満の定義は下記の様に定められています。

【脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のもの】

引用:肥満と健康‐e-ヘルスネット‐厚生労働省

肥満は睡眠時無呼吸症候群だけではなく、糖尿病や高脂血症、高血圧を引き起こし、後には心筋梗塞・脳卒中など命に関わる重大な病気を引き起こしかねません。

まずは自分の適正体重を知り、医師と目標体重を設定しましょう。いきなり1か月に5Kg痩せるなどの過剰な減量は、リバウンドや健康を害することになるため、1~2か月に1~2Kg体重を減らすなど、長い期間をかけて無理のない減量をすることがおすすめです。

減量については、以下の例をご参照ください。

・ウォーキングやジョギングを週に1時間取り入れる

・仕事のときは階段を使用する、交通手段を自転車や徒歩に変える

・自宅で筋力トレーニングもおすすめ

・間食を減らす

・外食の時は定食スタイルの食事を心がける

・米、パン、肉、豆類、野菜などバランスを考慮する 減量は、無理なく継続していくことが重要です。自分にとって、無理のない方法を探しましょう。

参考:
【プロ監修】本気でダイエットを成功させる運動と食事の具体例

タバコや飲酒を控える

タバコを使用して身体によいことは、ひとつもありません。速やかな禁煙をおすすめします。

ただ、「タバコが身体によくないことは分かっているけど、つい吸ってしまう」「イライラするとタバコに手が伸びてしまう」という人も多く、禁煙に成功するのは難しいでしょう。

ひとりで禁煙にチャレンジしようとせず、睡眠時無呼吸症候群を診察してくれる病院に禁煙外来が併設されているところもあるので、併せて受診しましょう。

睡眠時無呼吸症候群の治療をしながら、医師とともに禁煙にも取り組めるので、そのような病院を探してみるのもおすすめです。 また、飲酒はのどの筋肉をゆるめるため、舌が気道に落ちて睡眠時無呼吸症候群を発症します。仕事の付き合いでアルコールは避けられない人も多いと思われますので、寝る4時間前までに飲酒を済ませる、飲む量を制限するなどの対策をして、睡眠に影響が出ない飲酒を心がけましょう。

参考:
喫煙者は睡眠時無呼吸症候群(SAS)リスクが高い
飲酒は睡眠時無呼吸症候群(SAS)を悪化させる

睡眠薬を服用中の人はかかりつけ医に相談する

睡眠薬の服用は、筋肉の緊張をゆるめ舌が気道を塞いでしまう作用や、呼吸自体を弱めてしまう作用も見られます。

睡眠薬を服用中の人で、睡眠時無呼吸症候群を発症している場合は、呼吸に影響のない薬に変更ができます。

医師に相談して、呼吸に影響のない睡眠薬を服用して睡眠の質を維持していきましょう。

まとめ

まとめ

睡眠時無呼吸症候群の治療薬について解説してきました。

睡眠時無呼吸症候群という病態は、何かしらの原因で気道が塞がることで空気の通り道が狭くなり、換気ができなくなる状態を言います。

睡眠時無呼吸症候群を直接治すような治療薬はなく、気道を閉塞している原因(鼻水や鼻詰まり)に作用する薬や、呼吸を補助する作用がある薬を使うことが多いでしょう。

CPAPやマウスピースは、睡眠時無呼吸症候群の治療方法として挙げられますが、機械で気道を一時的に広げる対症療法です。

根本的な治療としては、気道を閉塞している原因(肥満の解消や禁煙・禁酒など)を取り除くのがベストです。

また、いびきメディカルクリニックのパルスサーミアは、レーザー治療により気道を広げることでいびきや無呼吸の改善に効果があります。

根本的な気道の閉塞が解消されるため、睡眠時無呼吸症候群の治療として効果が期待できるでしょう。

パルスサーミアについて気になる人は、いびきメディカルクリニックに問い合わせてみてはいかがでしょうか。

【よくある質問】

Q1.睡眠時無呼吸症候群は薬で治りますか?

A.薬で直接、睡眠時無呼吸症候群を治す方法はありません。例えば、鼻づまりや鼻水により気道を閉塞することで、睡眠時無呼吸症候群を発症している場合は、それを取り除く薬を使用します。また、心不全などの病気が原因で睡眠時無呼吸症候群を発症している場合は、原因となる病気を治療するために薬を使用することがあります。

睡眠時無呼吸症候群を治すためには、CPAPやマウスピースを使用するのが治療方法の第一選択になります。

Q2.睡眠時無呼吸症候群ではどのような治療薬が使われますか?

A.症状を緩和するような薬が使われます。例えば、鼻水や鼻づまりで気道を圧迫し、無呼吸やいびきを起こしている場合は、鼻水を抑えたり、鼻通りをよくしたりする薬が使われます。

A.症状を緩和するような薬が使われます。例えば、鼻水や鼻づまりで気道を圧迫し、無呼吸やいびきを起こしている場合は、鼻水を抑えたり、鼻通りをよくしたりする薬が使われます。

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