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【脳疾患のリスクも?】睡眠時無呼吸症候群がもたらす頭痛について

「最近、朝起きたら頭が痛い…」

「しっかり寝たはずなのに、全然疲れが取れない…」

毎日十分な睡眠時間を取っているのに、不眠や起床時の頭痛に悩まされている人はいませんか?もしかしたらその頭痛は、「睡眠時無呼吸性頭痛」かもしれません。睡眠時無呼吸性頭痛はその名の通り、睡眠時無呼吸症候群に伴って発症する頭痛で、朝起きた時に痛みを感じる場合が多いです。しかし、どうして無呼吸症状によって頭痛を起こしてしまうのでしょうか?

そこでこの記事では、睡眠時無呼吸症候群と頭痛との関係性について詳しく解説していきます。また、睡眠時無呼吸性頭痛の診断方法や治療法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【基礎知識】睡眠時無呼吸症候群について

寝ている老人

初めに、睡眠時無呼吸症候群の基礎知識について説明します。

睡眠時無呼吸症候群って何?

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間にしばしば呼吸が浅くなったり、止まったりする病気です。発症すると、睡眠中に呼吸をしていない状態(無呼吸状態)に何度も陥るため、体は足りない酸素を補おうと中途覚醒を繰り返します。

「寝ている間に呼吸が止まっているのに、本人は気づかないの?」と思うかもしれませんが、本人には無呼吸になっている自覚はありません。ですので、しっかり寝たつもりでも慢性的な睡眠不足に陥り、日常生活にさまざまな影響を与えるようになります。代表的な症状は以下の通りです。

・睡眠中は常に大きないびきをかく

・寝汗をかく

・夜中に尿意で目が覚める

・起床時に強い倦怠感を感じる

・日中に強烈な眠気に襲われる

上記の症状に心当たりのある人は、以下の記事で睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックができます。

参考:
I-05 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
どんな人が「いびき」をかきやすい?

どうして無呼吸を起こすの?

睡眠時無呼吸症候群を起こす原因はさまざまですが、最も典型的な原因は肥満です。肥満になると、腹部だけでなく首や喉、舌にも脂肪が蓄積します。これが、寝ている間に気道を圧迫し、無呼吸を引き起こしてしまいます。特に、男性は中年に差し掛かると肥満体型になりやすくなるため、注意が必要です。

では、肥満体型ではない人は睡眠時無呼吸症候群を発症することはないのかといえば、そんなことはありません。太っていなくても、睡眠時無呼吸症候群を発症する可能性は十分にあります。その理由は、日本人は欧米人に比べてあごが小さく、かつ首が太くて短いためです。ゆえに、少々の肥満でも首周りに脂肪がつき、無呼吸を発症する誘因になってしまうのです。

また、睡眠時無呼吸症候群を発症するのは多くの場合男性ですが、女性も要注意です。女性は、男性に比べて上半身に脂肪がつきにくい体質なので、肥満が睡眠時無呼吸症候群に直結することは少ないです。しかし、女性は閉経すると男性と同じように上半身に脂肪がつきやすくなるため、歳をとってから急にいびきをかくようになったという人は多くいます。

このように、睡眠時無呼吸症候群は誰でも発症する可能性がある疾患です。以下の記事で、いびき・睡眠時無呼吸症候群を発症しやすい人について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

参考:
I-05 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)
いびきの原因と防止するための対処方法- 対策グッズを紹介
どんな人が「いびき」をかきやすい?

検査から診断まで

睡眠時無呼吸症候群の検査は、まず医師による問診が行われた後、次のような手順で行われます。

1.スクリーニング検査(簡易検査)

2.確定診断(精密検査)

スクリーニング検査は、指と鼻にセンサーを一晩取り付け、睡眠中の呼吸の状態や酸素濃度、体位、脈拍などをモニタリングする検査です。この検査は、携帯できる簡易的な装置を使用するため、医療機関から提供される機器を使って自宅で検査します。その後、検査機器を医療機関に返却して結果を確認し、検査は終了です。

検査の結果、AHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を表した指標)が5以上だと「睡眠時無呼吸症候群の疑いあり」と診断され、40以上だと特に症状が深刻であるとして、直ちに治療の段階に移ります。その他、重症度を判断する基準は以下の通りです。

・5以上15未満:軽症

・15以上30未満:中等症

・30以上:重症

スクリーニング検査の結果「睡眠時無呼吸症候群の疑いあり」と診断されると、次に確定診断(精密検査)を行います。精密検査は、自宅で行う簡易的なスクリーニング検査とは異なり、医療機関に一泊して検査を行います。また、検査内容もスクリーニング検査よりも精密になり、睡眠中の呼吸や体動に加え、心電図や脳波、筋電図なども測定します。この検査を行った結果、AHIが20以上だと睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

参考:
I-05 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)
検査方法SASの診断までの流れ
検査について|睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群と頭痛との関係性

頭が痛い女性

それでは、睡眠時無呼吸症候群と頭痛にはどのような関係があるのでしょうか?詳しく解説していきましょう。

睡眠時無呼吸性頭痛とは

睡眠時無呼吸性頭痛とは、睡眠時無呼吸症候群を発症している人に起こる頭痛です。発症のメカニズムは、無呼吸状態が続くことによる低酸素血症や高炭酸ガス血症、睡眠障害によるストレスが原因だと考えられています。主な症状としては、以下の通りです。

・起床時に頭痛がある

・両側性である(頭の両側に痛みを感じる)

・1ヶ月のうち、15日以上痛みを感じる

また、睡眠時無呼吸性頭痛は、無呼吸症状の程度が軽くても発症することがあります。

参考:
睡眠時無呼吸性頭痛
東京 新宿 頭痛といびき 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科
頭痛(3):睡眠時無呼吸性頭痛

睡眠時無呼吸性頭痛と脳疾患のリスク

脳

睡眠時無呼吸性頭痛は、脳疾患の発症につながることはあるのでしょうか?結論からいえば、無呼吸症状が脳疾患につながる可能性は十分にあります。

睡眠時無呼吸性頭痛は脳疾患の発症リスクを高める

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も無呼吸状態に陥り、睡眠が障害される病気です。つまり、寝ている間に呼吸が減って、体の酸素が足りない状態になります。すると、脳は体内の酸素濃度が低下することで「緊急事態だ!」と判断し、体内の血流を活発にして心拍数を上げます。これにより引き起こされるのが、高血圧です。

高血圧は、やがて動脈硬化を進行させます。動脈硬化によって脳の血管が狭くなると、脳梗塞につながります。また、狭くなった脳の血管壁は、高圧の血流に耐えられなくなって破れることがあるので、脳出血やくも膜下出血発症のリスクも高まります。

厳密にいえば、睡眠時無呼吸性頭痛自体が脳疾患を直接発症させているわけではありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群は、突然死につながりかねない恐ろしい脳疾患発症の原因になっていることは間違いないので、治療せず放置するのは大変危険です。

他にも、睡眠時無呼吸症候群は危険な合併症の引き金となることがわかっています。以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

参考:
睡眠時無呼吸性頭痛
無呼吸症候群とは?頭痛との関係性は?
頭痛(3):睡眠時無呼吸性頭痛

睡眠時無呼吸性頭痛の対処法

CPAPを装着している男性

では、睡眠時無呼吸症候群の進行を防ぎ、睡眠時無呼吸性頭痛を改善する対処法には、どのようなものがあるのでしょうか?

CPAP治療

現在、睡眠時無呼吸症候群の治療法の中で最も効果や安全性が高いとされているのが、CPAP治療です。CPAP治療は、鼻にマスクを装着し、そこから空気を送り込むことで、気道の閉塞を防いで睡眠時無呼吸症候群を解消する治療法です。このCPAP治療をすることで、無呼吸やいびきが徐々に改善され、ぐっすりと眠れるようになります。また、起床時の頭痛も解消される場合が多いです。

ただし、CPAP治療をする上で、ひとつ気をつけなければいけないことがあります。それは、CPAP治療はあくまで対症療法で、睡眠時無呼吸症候群の根本治療にはならないことです。確かに、鼻にマスクをつけて気道の閉塞を防いでいる間はいびきが解消され、無呼吸も起こりません。しかし、無呼吸は生活習慣や体型の変化によって再発することが多く、マスクを使わなくなると途端に無呼吸症状が現れることがあります。

ゆえに、ぐっすり眠るためにはCPAP装置が手放せなくなり、それがストレスとなって途中で治療をやめてしまう人も実は多いのです。

参考:
治療について|検査と治療|睡眠時無呼吸症候群なおそう.com
CPAP療法|睡眠時無呼吸症候群とは

当院で行っているパルスサーミア治療

いびき治療のナース

それでは、CPAP治療では完全に治すことができない睡眠時無呼吸症候群を、根本から改善する治療法はあるのでしょうか?みなさんにおすすめしたい治療法は、当院で行っている「パルスサーミア」です。

パルスサーミアは睡眠時無呼吸症候群の根本治療を目指せる

パルスサーミアは、当院オリジナルで行っている最新の治療法で、睡眠時無呼吸症候群の根本治療が目指せます。では、どのようにしていびきの根本治療を行うのか、詳しく解説していきます。

パルスサーミアは、口蓋垂(こうがいすい)や軟口蓋(なんこうがい)などの喉の粘膜にレーザーを照射し、粘膜の膨らみを取り除くことでいびきを改善するレーザー治療です。これまでのレーザー治療といえば、レーザー照射部からの出血やひどい痛み、術後の長いダウンタイムなど、患者の負担が大きいものでした。

しかし、このパルスサーミアは特殊なレーザーを使用しているため、出血はなく、痛みもほとんどありません。また、食べ物が飲み込みづらくなるなどの術後のダウンタイムも数日で済むので、手術による苦痛を最小限に抑えることができます。さらに、施術にかかる時間も約15分程度なので、日帰り手術ができるところもポイントです。

参考:
いびきの治療法|イビキメディカルクリニック

パルスサーミア治療における当院のいびき改善の実績

当院でパルスサーミアを受けたお客様に調査を行ったところ、多くの方がだいたい3〜6回目の照射からいびきが減少し、眠りが深くなってスッキリと目覚めることができるようになったとお答えいただいています。また、この効果は初回の照射からでも感じることができ、照射を重ねることでよりはっきりと変化を実感していただくことが可能です。

そして、統計上では初回の治療で50%以上の方が効果を実感し、2回目の治療後の統計では80%以上の方が改善を実感されています。個人差はありますが、約1年〜3年ほど効果が持続し、さらに数か月に1回のペースでメンテナンスを行うことでその効果を維持し、向上させていくことができます。

参考:
いびきの治療法|イビキメディカルクリニック

当院での治療をお考えの方へ

このように、パルスサーミアはこれまでのデメリットをすべてクリアしながら、いびき・睡眠時無呼吸症候群の根本治療が目指せる画期的な治療法です。いびきや睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

「どんな治療をするのだろう…」、「レーザーを当てるのはちょっと怖いな…」と不安に思う方も大丈夫です。当院では、お客様にご納得いただいた上で治療に臨んでもらうため、初回のカウンセリングと診察を無料で実施しています。治療を始める前に、施術のスケジュールや費用、そしてお客様が不安に思われることなど、専門スタッフが丁寧にお答えいたします。

初回カウンセリングを受けてみたいと思われた方は、WEBとLINEの2種類の予約フォームからご予約いただけます。混雑を避けてご来院いただけますので、ぜひご利用ください。

参考:
いびきの治療法|イビキメディカルクリニック

まとめ

すっきりしている女性

今回は、睡眠時無呼吸症候群と頭痛の関係性について解説しました。睡眠時無呼吸性頭痛は、睡眠時無呼吸症候群に伴って発症する頭痛で、無呼吸の症状が軽度でも発症します。

また、睡眠時無呼吸症候群は、高血圧を引き金としたさまざまな脳疾患の発症リスクを高めることもあります。そのため、治療せずに放置するのは大変危険です。寝ている間に、家族やベッドパートナーからいびきを指摘されたり、起床時に頭痛を感じたりする人は、ぜひお近くの睡眠・いびき外来や呼吸器内科を受診するようにしてください。

【よくある質問】

Q.どうして睡眠時無呼吸症候群になると頭痛を発症するのですか?

A.睡眠時無呼吸症候群による、慢性的な睡眠障害が原因です。低酸素血症や高炭酸ガス血症、ストレスによって頭痛を発症する場合があります。

Q.睡眠時無呼吸症候群による頭痛は放置しても大丈夫ですか?

A. 睡眠時無呼吸症候群による頭痛は、放置しないでください。睡眠時無呼吸症候群は、放置すると突然死につながりかねない危険な合併症を引き起こす可能性があります。もし、睡眠不足や起床時の頭痛を感じているなら、速やかに専門医を受診し、治療を受けましょう。

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